ハイペースになりにくいコース
ずっと同じAコースを使用してきたのに、連続9週目となった先週も、1000万下の1600mが1分33秒8。珍しく上級条件で行なわれた1200mが1分08秒2。芝の設定を以前とは変えたことも関係し、ほとんど開催当初とタイム差のないレースが行なわれているから、芝の管理(馬場造園課)は素晴らしい。傷んでいるのは確かでも、野芝の根が張っているためか、インに入ったら絶対にダメというのは、少し渋った日や、日曜日の後半だけだった。
人気の中心だが、ここにマトを絞った
ハクサンムーン(父アドマイヤムーン)から入りたい。中山での昨年は、「32秒9-34秒4」の前後半で、1分07秒3。前傾のハイペースをこなし、最後の坂もしのぎ、ロードカナロアの0秒1差2着だった。
新潟1200mは、前傾のハイペースになりにくいコースとされる。2コーナーのポケットからのスタートではなく、1ハロン過ぎてからだが、それでもスタート地点から長く延びる直線を視野に入れると、3コーナーまでが800mもある。感覚として強引には飛ばしにくい。ただ、向こう正面の直線を実際に長く使用するのは、外回りのレース。芝1200mの場合は、約400mちょっと行くと、たちまちコーナーが待っている内回りコース。長く延びている直線は使用しても、実際に走るのは400mちょっと。そんなこともあって、ハイペースになりにくいとされる。
平坦の1200mだから、中には前半32秒台も、33台前後もないわけではないが、今年ハナを切って行きたい馬はごく少ない。前回のように2番手でもOKなのが、ハクサンムーン。浜中騎手の
コパノリチャードも、戸崎騎手のハクサンムーンも競ってまで行く騎手ではなく、前半は33秒5前後に落ち着くと考えたい。そうなれば、ハクサンムーンは4コーナーを回って再加速ができる。
牝馬とは思えない迫力の体つきになっている
ストレイトガールが相手筆頭。置かれる馬ではなく、互角のスタートなら好位追走だろう。今回は馬群をさばきたい。
マヤノリュウジンの動きが一段と素晴らしく映る。昨年は好位のインから伸びて1分07秒3。最近は出足が鈍いが、揉まれても平気。今回はインに突っ込むシーンもある。全体にはインを嫌いそうな馬もかなりいるので、伏兵はコースロスを避けて、インを狙ってきそうな
ガルボ。
グランプリボスも、出足一歩なら最後はイン強襲か。
コパノリチャードは、必ずしも絶好という仕上がりとは思えないから、先行の利はあるが、連の相手にとどめた。