スマートフォン版へ

年の差コンビで1泊2日の爆笑!温泉旅行へ

  • 2014年10月14日(火) 18時00分
小牧太

太は体を癒すために1泊2日で温泉へ。そのお相手は…


年間勝利数更新も目指したいけど、何よりケガをしないようにしたいという小牧騎手。先日も調教中に落馬をして、体のあちこちが痛かったそうです。そんな体を癒すために、1泊2日で温泉へ──。その旅のお相手がこれまた意外! 今回は、「しこたま飲んだ」という温泉旅行の爆笑エピソードを語ってくれました。
(取材・文/不破由妃子)


『イン・ザ・ヒーロー』、むっちゃ泣いたわ

──今回もユーザーの質問からです。「残りの開催をケガや騎乗停止なく1日1勝のペースでいけば、今年は90勝ペースですね(8月末時点)。ご自身の具体的な目標はありますか?」というものです。

小牧 これまで76勝(2005年・JRAのみ)が最高やねんな。ま、それを上回れたらいいけどなぁ。2場開催になると、なかなか騎乗馬も集まらんしね。具体的な目標は、JRAにきた当初から100勝です。これからも100勝を目指して頑張っていきたいけど、それ以前に、ケガをせんようにして、勝てそうな馬でしっかり勝つ。これに尽きるね。この前も追い切りのときに馬の真ん前に落ちて…。大事に至らんで良かったですわ。

──馬の真ん前ということは、ちょっとタイミングがズレていたら…。

小牧 踏まれてたね。でもあちこち痛くて痛くて…。その週は痛み止めを飲んで乗ってましたわ。乗ってるぶんには大したことないんやけど、乗るときに足を上げてもらうときが痛くてね。危ないねぇ、何が起こるかわからん。

──それにしても、1日1勝するのは大変なこと。

小牧 ホンマやね。それ以前に、夏競馬もね、もうひとつ馬が集まらんかったなぁって。乗り数的にね。最後のほうはちょっと少なかったな。

──1日4鞍とかありましたね。

小牧 あったね。でもその日は2勝したんちゃうかな。そういう日もあるから一概には言えんけど、今年は数乗るって決めてたんでね。だから余計に少ないなぁと。去年までやったら、喜んでたかもしれんけど(笑)。まぁ今年もね、土曜日の乗り数が少なかったり、最初のレースが午後からだったりしたときは、金曜日の夜を満喫してたんやけどね。この前も5Rからの日があって、前日の金曜日は西宮ガーデンに行って、ハンバーガーを食べながらひとりで映画を観て。ギリギリに調整ルームに入りましたわ。

──何を観たんですか?

小牧 唐沢寿明の『イン・ザ・ヒーロー』。むちゃくちゃよかったよ。

──(男性カメラマンが)僕も観ました。すっごくおもしろかったです。

小牧 でしょ? しかもあれ、泣くでしょ?

──(カメラマン)あ、え〜と…。

小牧 あれ(笑)? 僕、むっちゃ泣いたんやけどなぁ。観終ってすぐ息子に『むっちゃいいから、絶対に友達と観に行け』ってメールして。それくらいよかった。表舞台に出ないスーツアクターたちの苦労物語なんやけどね。ホンマにボロボロ泣いたわ。体重が次の日むっちゃ軽くて、久々に51キロを切ってたわ。52キロも余裕で乗れるなとか思ったり。

──えっ!? 泣きすぎて軽くなった!?

小牧 いやいや(苦笑)。晩飯も映画を観ながら食べたハンバーガーで終わりにしたし、それ以前に泳いでヨガをしてきっちり体を作ってから映画に行ったからね。こういう金曜日の過ごし方もいいなぁって。

──51キロを切ったというのはすごいですね。

小牧 そうやねん。今日は55キロあるけど…(苦笑)。もう、このアップダウンが嫌になるわ。まぁ、昨日はまた温泉に行って、しこたま飲んだから…。体があちこち痛かったんやけど、その温泉に入ると治るんですわ。最高やわ!

──前からよくお話に出る榊原温泉ですか?

小牧 そうそう! 月曜日から1泊でね。川須とふたりで(笑)。

──えー! 川須くんとふたりで!?

小牧 川須も落馬したでしょう。で、「俺も体がガタガタやから、温泉でも行くか。連れてったるわ」っていうことになってね。着いてすぐ2時間ぶっ通しで温泉に入って、飯食うたあとにまた入って。朝は6時に起きて、8時過ぎまでまたぶっ通しで入って。

──ぶっ通しって、2時間ずっと温泉に浸かってるんですか?

小牧 そこはね、入れるんです。ぬる湯とあつ湯があって、ぬるいほうは32度くらい。水に近いね。それがめちゃくちゃ気持ちいいねん。筋肉痛がすっかり治ったわ。川須も首が痛かったらしいけど治ったって。一緒に入っとったおっちゃんも、「ここは魔法の水や」って言うとった。落馬して体が痛いときは、いつも行くんですわ。

──それにしても、川須くんと二人旅とは(笑)。失礼ながら、親子に近い年齢差ですよね。

小牧 そうやけど、僕はそういうの全然気にせえへんからね。友達感覚や。でも、そういえば誰かを連れて行ったのは初めてやね。

──川須くんとは波長が合うんですね。そうでなければ、さすがに1泊で出かけようとは思わないでしょう。

小牧 そうやね。あいつ、よう喋ってくれるから(笑)。いろんな話しながら風呂に入ってね。それにしても、よう飲んだ。で、また酔っ払って、乗り方について談義してたわ、僕が(笑)。よう飲んだもん。ワインも1本空けたし…。

──確か川須くんはそれほど飲まないはずですから、ほとんど小牧さんが飲んだのでは…。

小牧 そうかも…(苦笑)。

──でも、今回は記憶はあるんですね?

小牧 最後のほうはない(笑)。なんかね、歯ぎしりしてイビキをかいてたと思ったら、突然立ち上がって、『幽霊が出た!』って騒いだとか。

──誰が?

小牧 僕が(笑)。

小牧太

突然立ち上がって、『幽霊が出た!』って騒いだとか(笑)



〜お知らせ〜
 絶賛発売中の『太論』! 「小牧太ヒストリー」や、毎週の太論から厳選した「太語録」、さらに大井の的場文男騎手との録り下ろし対談など、小牧騎手の魅力がギュッと詰まった盛りだくさんの内容です。是非お読みください!
Amazonでのご購入はこちら:こちら(別サイトに移動します)

【次回の太論は!?】
次回は「僕は最近、小牧さんによく似てると言われます。小牧さんは澤穂希選手以外で誰かに似てると言われたことはありますか?」「最近のマイブームはなんですか?」などなど、ユーザーからの質問を通して、小牧騎手の素顔やプライベートに迫ります!
質問募集
太論 / 小牧太
このコラムでは、ユーザーからの質問を募集しております。あなたから
コラムニストへの「ぜひ聞きたい!」という質問をお待ちしております。
質問フォームへ

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。2024年には再度園田競馬へ復帰し、活躍中。史上初の挑戦を続ける。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング