過去を振り返ってみるとGI馬どうしの決着というのは意外に成立しないもの…
今週のエリザベス女王杯には3歳世代からも古馬からもそれぞれ複数のGI馬が出走し、充実のメンバー構成となっている。かつては3歳馬の参戦が少なかったこのレースも、すっかり3歳vs古馬の舞台として定着してきた。
しかし、過去の結果を振り返ってみると、候補馬が多かったからといってGI馬どうしの決着というのは意外に成立しないものでもある。
3歳馬からも古馬からもそれぞれ複数の中央GI馬が出走していた年を振り返ってみよう。
最初に条件が満たされたのは01年。3、4歳から2頭ずつの計4頭が出走したが、馬券に絡んだのはティコティコタックだけでしかも3着。
翌02年は3歳から3頭古馬から2頭が出走し1,3着はその中から出た。05年は3歳2頭古馬3頭でやはり1、3着馬がその中から。06年も2頭+2頭から1、3着馬が出た……と思ったらカワカミプリンセスの降着で2着馬のみとなっている。
07年が唯一の上位独占例で、3頭+3頭の状況から3、4、6歳馬で1、2、3着。11年も上位独占なのだが、勝ち馬がカク外のスノーフェアリーなのでこれは同じようにカウントしてよいか微妙なところ。
その前年である10年は2頭+3頭と頭数が揃っていたが、アパパネが3着したのみであとは馬券外。
こうしてみると、GI馬がたくさんいても意外と上位独占まではいかず、3着ヌケどころか馬連レベルでも当たらない年が多い。ちなみに昨年は3歳馬が1頭だけだったのでこの中には入れていないが、GI馬5頭で勝ったメイショウマンボ以外は総崩れだった。
豪華メンバーの年だが、だからこそそれ以外の切り口も忘れず探したいところである。