このレースの予想をするときに「距離短縮組重視」ということを強調してきた
マイルCSの過去10年を前走レース別で見てみると、着度数トップに来るのは天皇賞秋組で[5-2-1-18]。他に府中牝馬Sや京都大賞典からも優勝馬が出ているので、10年のうち7回は距離短縮の馬が勝ったことになる。
直近の10年に限らず似た傾向はあったので、私はこのレースの予想をするときに「距離短縮組重視」ということを強調してきた。
ただ、種別ごとに集計すると、過去10年の成績はこうなる。
勝率は文句なし、複勝率でも距離短縮組は優位なのだが、回収率では距離延長組に負けている。負けているのはエーシンフォワード(スワンS8着からマイルCS1着)の影響が大きいので別によいのだが、距離短縮組の回収率そのものがちょっと地味である。
それには理由がある。この組は上位人気馬しか来ていないのだ。1〜5番人気に推された馬は[7-4-3-14]。それに対して6番人気以下は[0-0-0-34]。当然後者の回収率は単複ともにゼロ。それに対して前者は、上位人気馬(=一発の穴で回収率を伸ばせない)のグループでありながら単164%・複116%となっている。
今年の登録馬中、距離短縮の形になる馬は8頭。その中から、先述した点を意識しつつ軸馬を選んでいこうと思う。