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マイルCSの距離短縮組

  • 2014年11月18日(火) 12時00分


このレースの予想をするときに「距離短縮組重視」ということを強調してきた

 マイルCSの過去10年を前走レース別で見てみると、着度数トップに来るのは天皇賞秋組で[5-2-1-18]。他に府中牝馬Sや京都大賞典からも優勝馬が出ているので、10年のうち7回は距離短縮の馬が勝ったことになる。

 直近の10年に限らず似た傾向はあったので、私はこのレースの予想をするときに「距離短縮組重視」ということを強調してきた。

 ただ、種別ごとに集計すると、過去10年の成績はこうなる。
前走レース別成績


 勝率は文句なし、複勝率でも距離短縮組は優位なのだが、回収率では距離延長組に負けている。負けているのはエーシンフォワード(スワンS8着からマイルCS1着)の影響が大きいので別によいのだが、距離短縮組の回収率そのものがちょっと地味である。

 それには理由がある。この組は上位人気馬しか来ていないのだ。1〜5番人気に推された馬は[7-4-3-14]。それに対して6番人気以下は[0-0-0-34]。当然後者の回収率は単複ともにゼロ。それに対して前者は、上位人気馬(=一発の穴で回収率を伸ばせない)のグループでありながら単164%・複116%となっている。

 今年の登録馬中、距離短縮の形になる馬は8頭。その中から、先述した点を意識しつつ軸馬を選んでいこうと思う。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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