クラシックロードの重賞にサンデーサイレンス産駒が出ているのはごく自然な光景だが、たとえSS産駒といっても、全てのレースで勝ちまくれるわけではない。得意なレースもあれば、不得意なレースもあるはずである。
そこでふと思い立ったのが、「3歳限定重賞についてSS産駒のレース別成績を取ってみたら、どうなるのだろう?」という疑問である。
思い立ったが吉日、というわけで、以下のような基準で調べてみた。
1.牡馬・セン馬のみが対象
2.夏・秋シーズンを含む3歳限定重賞が対象
3.施行条件が大きく変わったレース(京都新聞杯など)は変更の前後をともに含み、レース名ごとの集計とする。
昨年までのトータルで、SS産駒の出走が10頭以上あったレースをその連対率順に並べるとこういう結果になる。
レース名 [着度数] 連対率
きさらぎ賞 [4-2-0-6/12] 50.0%
弥生賞 [5-4-3-8/20] 45.0%
セントライト記念 [5-2-1-9/17] 41.2%
スプリングS [4-2-2-7/15] 40.0%
ラジオたんぱ賞 [2-1-0-7/10] 30.0%
京成杯 [3-1-1-6/11] 36.4%
皐月賞 [5-4-1-19/29] 31.0%
神戸新聞杯 [1-4-3-9/17] 29.4%
ダービー [5-4-1-25/35] 25.7%
共同通信杯 [1-1-1-7/10] 20.0%
青葉賞 [4-1-0-14/19] 26.3%
菊花賞 [3-3-1-28/35] 17.1%
京都新聞杯 [4-0-2-25/28] 12.9%
実はきさらぎ賞が連対率ベースで最高なのである。サンプル数が12と少ないのは確かだが、それでも連対率が50%というのは高い数字だ。
3歳重賞というのはローテ的な面から毎年一定の傾向がトレースされる面が強く、この類のデータはなかなか馬鹿にできないところがある。今回もブラックタイドやハーツクライといったSS産駒が登録しているが、全馬飛ぶというのは考えづらいということになる。