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池添ノブレス激穴魅惑的/トレセン発秘話

  • 2014年12月26日(金) 18時00分


◆大舞台に強い騎手に期待

「有馬記念は時々サプライズが起きる」

 こう話したのは他でもない05年にハーツクライでディープインパクトを破ったルメールだった。

 実力馬同士の決着も多い一方で、08年2着のアドマイヤモナーク、08、09年ともに3着のエアシェイディなど、「2桁人気馬の激走=サプライズ」があるのもこのグランプリの特徴。大穴狙いは決して無理筋ではない。

 有馬の穴馬輩出ルートとして注目を集めつつあるレース…それは金鯱賞だ。施行時期を中京の暮れの開催に変更した一昨年から2年連続で出走馬が馬券に絡んでいるのだ(12年オーシャンブルー10番人気2着、13年ウインバリアシオン4番人気2着)。

 今年の金鯱賞経由組は4頭。勝ったラストインパクトはもちろん強かったが、意外に人気しそうな点と「中山の2500メートルが得意という騎手はいないんじゃないかというぐらい難しい」(和田)というテクニカルなコースにおける、鞍上の経験値(ラストインパクトの菱田は中山騎乗経験自体がゼロ)がちょっと心配。現役最多となる有馬記念3勝(09年ドリームジャーニー、11・13年オルフェーヴル)の実績を誇る池添が騎乗する2着サトノノブレスがより魅惑的に映る。

「有馬3勝? 人気している馬に乗ってますからね」と謙遜するのは当の池添だが、人気している馬をきっちり勝たせることこそ騎手の真骨頂。大舞台に強い点も頼りになる。

 舞台特性について「すぐコーナーになるし、そこでいかにいいポジションを確保できるかと、歓声が上がるスタンド前で、うまく折り合ってリズム良く運べるか」という2点をカギに挙げた池添。そのうえで「追い切りの動きが良かったし、一発を狙うつもりで自信を持って乗る」と言い切った。有馬で頼りになる男の頼りになる発言…印は入れておかなければなるまい。
 (栗東の坂路野郎・高岡功)

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