◆例年よりメンバーレベルが上がっているように感じる中山金杯 今年の中山金杯は、有馬記念の出走ラインが高かったこともあって例年よりメンバーレベルが上がっているように感じる。
その中でも、GI好走歴がある
ロゴタイプと
ラブイズブーシェは今回人気上位に推されそうだ。
クラシックホースが中山金杯に出るケースが過去にあったか調べてみたところ、昭和61年以降では皆無だった。中山のハンデGIIIに出たのは七夕賞が中山施行だった年のキャプテントゥーレ(12着)以来。その前はダービー卿CTのダイワメジャー(1着)まで遡る。中山に限らず「クラシック馬のハンデGIII出走」となるとそのダイワメジャーが最後の好走例で、その後は4頭がのべ6回出走していずれも着外だった。
ロゴタイプの場合は近走もある程度走っているし中山の路面も合うと思うのだが、斤量差もあって意外と楽な戦いではないのかもしれない。
ラブイズブーシェは相手なりに走るタイプで、GIでも掲示板レベルの好走が可能。切れるタイプではないので中山も良い。ただ、最近は位置取りが後ろ寄りになっており、斤量を背負う形でどこまで差してこられるかが問題だと思う。
対照的なタイプが
マイネルミラノ。前受けできる上がり馬でコース実績もある。ただ、重賞どころかオープン初挑戦で上位人気というのは配当的につまらないようにも思える。先の2頭ともども個人的にはヒモ候補だ。
狙ってみたいのは、前走より斤量が増えてそれが人気の低下に繋がっている馬。07年以降毎年このタイプが馬券に絡んでおり、昨年は唯一の該当馬だったオーシャンブルーが優勝した。
ロゴタイプもこれに該当するのだが、今年は他にも該当馬がいる。まずは
デウスウルト。前走で重賞レベルにメドをつけて今回は1キロ増。
ユールシンギングは前走金鯱賞から1キロ増。
ラブリーデイも同様だ。
この中ではラブリーデイに魅力を感じる。中山は3回走って着外ばかりだがいずれもGI。上がりの速さに依存しないタイプなので中山自体は悪くないはずだ。このところ馬券に絡んではいないもののGIIレベルでも好走しているし、他馬の出方次第でどんな位置取りも可能な自在性も心強い。
他にチャンスがありそうなのは
メイショウナルト。GIIIではここ4戦で3回馬券に絡んでいるわけだから無視はできない。ただ、斤量据え置き組は目先が変わらないせいかグループとしての成績は悪い。もうひとつ今回はマイネルミラノがどう絡んでくるかが鍵になってくるだろう。