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前走オープン好走馬が少ないシンザン記念

  • 2015年01月06日(火) 12時00分


手薄なメンバーになることも多いシンザン記念

 手薄なメンバーになることも多いシンザン記念だが、今年の登録馬を見渡すと、前走でオープンの掲示板に載っている馬はレンイングランド1頭だけ。デイリー杯3着のナヴィオンもいるが、同馬も前走基準だと朝日杯11着ということになる。

 レンイングランドの前走にしても芝1200m戦で、さらに馬券に絡んだ3頭がすべて前走ダートくみという特殊なレースだった。それでも1頭だけ前走好走馬がいれば有利なのか、それとも新馬勝ちや500万好走組に有利なのか、過去の事例を参考にしてみたいと思う。

 シンザン記念で、前走オープン特別・重賞の掲示板に載っていた馬が少ない年を探すと04年と13年にゼロ、01年と11年に今年と同じ1頭という前例がある。1頭だった年はそれぞれ該当馬がシンザン記念では掲示板外だったので、唯一の前走オープン好走馬が有利になるというわけではないようだ。

 では、どのような馬が好走していたのか。先述した4つの年は以下のような結果だった。

前走オープン特別・重賞の掲示板に載っていた馬が少ない年のシンザン記念

前走オープン特別・重賞の掲示板に載っていた馬が少ない年のシンザン記念

 一定の傾向があるわけではないが、強い相手の重賞で大敗してくることは問題なさそうなので、今年でいうとナヴィオンは問題なく買えると個人的には判断している。あとは新馬勝ち・未勝利勝ち・500万下連対という馬をどう配置するかだが、新馬勝ち組は過去10年だと[0-0-1-6]、未勝利組は[2-1-0-22]で回収率が単29%・複30%。それを考えると相手筆頭は、500万条件で前走同距離好走のダッシングブレイズ、内回り外回りの違いはあるが、京都戻りの形になるロードフェリーチェあたりが候補か。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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