京成杯の過去10年で全馬均等買い時の単複回収率は単勝37%・複勝69%
最近の京成杯は堅い。この話は各所で書いてきた話でもあるのだが、注意喚起(?)として改めて書いておこうと思う。
レースの堅さを示す指標として私がよく用いるのが、全馬均等買い時の単複回収率だ。誰にとっても分かりやすいし、特に複回収率は1頭で跳ね上げるのが難しいので参考になる。
これでいくと、京成杯の過去10年は単勝37%・複勝69%。標準的な数値が80%弱ということを考えると堅めだし、特に単穴が出ていないことがお分かりいただけるだろう。
ただ、実は京成杯が突出しているわけではなく、世代限定重賞(2歳重賞・3歳重賞)というものは堅くなりがちなものでもある。
過去10年ほぼ同じ施行条件で行われてきた重賞に限っても、京成杯より複回収率が低いレースはデイリー杯2歳S(47%)、神戸新聞杯(50%)を筆頭に18レースあるし、単勝でさえ毎日杯(27%)、クイーンC(31%)など5レースある。
世代限定重賞トータルの2005〜2014年で見ると、単勝64%・複勝75%。のべ400レース以上を消化してこの数字というのは、やはりグループとして堅めである。比較対象として古馬の平地重賞を見ると、単勝82%・複勝77%。複勝の差は僅かだが、単勝の開きは大きい。
もちろん世代限定重賞の中にも荒れやすいレースはあるし、今年もシンザン記念、フェアリーSは荒れてきた。ただ、その勢いに乗りすぎないほうがよいかもしれない、というのが京成杯だ。
堅い堅いと強調するもうひとつの理由は1番人気成績で、過去10年の回収率が単103%・複107%。過去10年の1番人気が単複とも100%を超える世代重賞はスプリングS、東スポ杯など8レースのみ。そのうちのひとつに位置する。
だからといって今年の1番人気馬が必ず馬券に絡むという保障はもちろん無いが、レースのタイプとして、バットは短めに持って振ったほうが良いレースであることは間違いないと思う。