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日本人騎手の奮闘を期待して

  • 2004年02月25日(水) 12時54分
 短期免許で来日する外国人騎手の存在は、今は大いに気になるところです。常時5人はレースに乗っていて、随所で光るプレイを見せています。

 去年は9名が騎乗し、930レースで手綱を取りました。ここ4年間では一番勝利数が多く、155勝も上げています。平均の勝率も最近では一番良く、1割7分にもなろうとしています。
 騎乗を頼む方も、レースに乗る方も、日本の競馬を十分に意識し、少しでも好成績につながるようにという環境ができつつあるということでしょう。

 加えて、大レースでの成果がめざましいという追風も手伝い、大切な春シーズン、日本の騎手との戦いも熱をおびてきます。

 レースを盛り上げるという意味からは、彼等の存在は貴重ではあるのですが、短期免許という限られた期間内で、めぼしいところを持っていかれてしまうという思いは、消せません。手玉に取られるレースシーンを何回も見せられては、穏やかではないのです。

 これが、1年中こちらにいて乗り続けるのなら、考え方も変わろうというものですが、3ヶ月の短期免許の期間を細かく刻み、いいところだけをさらっていくのでは、賞金だけを持っていかれるという被害者意識が生まれてしまいます。

 そう簡単ではないという厳しさを思い知らせることも、そろそろ、あってもいいのではないかと思うのです。ある期間まとめて滞在しないことにはチャンスが巡ってこないという事情を知らしめるように、レースでどんどんプレッシャーをかけて欲しいですね。

 たやすくG1を勝たれないように、今年は迎える側も、意地のあるところを見せ、競馬を盛り上げてもらいたい、こう強く願っています。大レースが続くシーズンに入ります。いい意味での対抗意識が出て、目に見えてレースに熱がこもるようにと期待しています。

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ラジオたんぱアナウンサー時代は、日本ダービーの実況を16年間担当。また、プロ野球実況中継などスポーツアナとして従事。熱狂的な阪神タイガースファンとしても知られる。

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