スマートフォン版へ

東京芝1600m以下の大波候補

  • 2015年02月04日(水) 18時00分


◆今週はそろそろ違う血統の「波」を取り上げましょう

 今週末に発売される雑誌「競馬王」の企画で、書評家・藤城三郎さんがお薦めされた小説「波の音が消えるまで」をテーマに対談を行いました。

 この小説はサーフィンでプロを志した主人公が「バカラの波を読む」ことがテーマのひとつ。サーファーが大波を求めるロマンとギャンブラーが大波を求めるロマンをリンクさせた話には非常に共感を覚えました。

 1月からの当コラムは、ひたすら「キングカメハメハの波に乗る」と書き続けたのは、もちろんキンカメに合うであろう馬場が多発したからですが「大波」と表現したのは、「波の音が消えるまで」の影響です。ハワイはサーファーの聖地であることをかけて「キンカメの波」と書いていたのもありますが。

 それにしても、先週のキンカメの大波には驚きました。あれじゃ「今週末に発売される競馬王の対談は、先週の大爆発があったから書いた」と勘違いされるかもしれません。

 さて、今週はそろそろ、違う血統の「波」を取り上げましょう。この時期の東京芝1400〜1600mは「父ノーザンダンサー系」なかでも「1〜4枠」の馬の期待値が抜群に高いのです。

「父ノーザンダンサー系」なんて言うと、日本の血統中級者だけではなく、欧州の競馬中級者にも笑われてしまうかもしれません。なぜなら、欧州の馬はもはやほとんどが父ノーザンダンサー系。サンデー系どころではない、大きすぎる括りです。

 ところが、日本の芝は父サンデー系天国のため、「ノーザンダンサー系」という大きすぎる括りでも見事なほどの「大波」(馬券で効果的な傾向)が起こるのです。

 昨年の2月東京芝も「父ノーザンダンサー系」の「1〜4枠」は単勝回収率284%複勝回収率121%。4週中2週で複勝回収率200%越え。一昨年はさらに凄まじく、複勝回収率264%。4週連続で複勝回収率はプラスでした。

「父ノーザンダンサー系」は総じて「父サンデー系」よりも馬力と持続力が勝っているのが特徴。だからこそ、日本の芝では「父ノーザン」というおおきすぎる括りでも、出走馬が1レースに1〜2頭しかいないこともある少数派なのです。

 なお、今の時期の東京芝1400〜1600mで「父ノーザンダンサー」の大波が発生しやすいのは、インで推進する馬力、持続力に優れたタイプに有利な馬場が多いから。

 どの馬が「父ノーザンダンサー系」か一瞬でわからない方は、亀谷敬正ホームページの無料出馬表をご参照ください。「父小系統」の背景色が水色の馬(たとえばダンチヒ、リファール系など)が父大系統ノーザンダンサー系です。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
ウマい馬券にて『血統ビーム』の予想提供中

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング