スマートフォン版へ

良血馬揃うも「量」がたらないきさらぎ賞/トレセン発秘話

  • 2015年02月06日(金) 18時00分


◆今年はクラシックのボーダーが確実に上がる

「今は3歳芝のオープンが多過ぎるような気がしますね」と問題提起するのは沖調教師。

「これが今のJRAの方針なんだろうけど、先日の若駒Sなんてオープンとはいっても出走馬全てが500万条件の馬。果たしてそれが本当にオープンのレースと言えるのかどうか」

 クラシックへのルート拡充を狙い、整備を進めるJRA。多様なレース選択が可能になった半面、各レースの出走馬の頭数が減って、前述の若駒Sのようにオープンといいながらも実質500万下になってしまうレースも少なくない。

「今年はクラシックのボーダーが例年よりも確実に上がるでしょう。それをクリアするためには、しっかり賞金を加算しておく必要があります」

 萩S勝ち馬で、皐月賞トライアルのいずれかに出走予定のエイシンライダーも、今のままの収得賞金(1200万円)ではクラシック出走が微妙な状況だ。

 一方、同じ沖キュウ舎のウィッシュハピネスといった3歳ダート戦線のオープン馬には満足な選択肢がないといってよく、JRAオープンといえば次開催を含めても22日のヒヤシンスS(東京1600メートル)だけ。芝との極端過ぎる落差を見るにつけ、「もう少しダートの番組を増やしてもいいのでは」という現場サイドの意見に同調せざるを得ない。

 で、今週のきさらぎ賞も8頭の少頭数に収まりそうな気配。「量」の面では相変わらず物足りないが…。「質」の面でいえば、ルージュバック、レガッタ、ポルトドートウィユと、なかなかの好メンバー。重賞の名にふさわしいレベルに達しているのが救いだろう。
(栗東の坂路野郎・高岡功)

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

2010年に創刊50周年を迎えた夕刊紙。競馬確定面「競馬トウスポ」(大阪スポーツは「競馬大スポ」、中京スポーツは「競馬中京スポ」)は便利な抜き取り16ページで、中身は東スポグループだからこその超充実ぶり。開催3場の全36レース(2場開催の場合は全24レース)の馬柱を完全掲載しています。

関東・舘林勲、大阪・松浪大樹の本紙予想のほか、記者による好評コラム(「一撃・山河浩、馬匠・渡辺薫など)、そして井崎脩五郎、爆笑問題の田中裕二、IK血統研など超豪華執筆陣の記事も読みごたえたっぷり。馬券作戦に役立つ情報が満載です。

関連サイト:競馬トウスポWeb

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング