◆アヴニールマルシェの大崩れはないか 共同通信杯は、「前走オープンで3着以内」という馬が過去10年で[9-7-4-13]。複勝率60.6%で、回収率も僅かとはいえ単複ともに100%を超えている。過去10年でこのタイプが連対しなかったのは08年だけで、09年以降はこのグループからのみ連対馬が出ている。
しかし、今年これに該当するのは
アヴニールマルシェ。同馬が連対したとしても、残り1枠は他のグループから出てくることになる。
まずはそのアヴニールマルシェだが、惜敗が続いているもののタイム差はここ2戦も0.0秒。それぞれ違うタイプの競馬をこなしながら好走を続けており、個人的には今回も大きくは崩れないと見ている。アタマ決め打ちでいけるかどうかは別として、軸馬には最適だ。
前走着順ベースで続くのは
ソールインパクト。ここ2走は競馬界でよく言う「ワンパンチ足りない」という印象だが、それでも安定感があるのは確か。ファンの目が新しい馬に向いているようならば、逆にこの馬を2,3着に期待してみる手もある。
オープンで大敗してきた
ダノンメジャー、
ティルナノーグの扱いが難しい。前走オープン6着以下馬は過去10年[0-0-2-20]。1番人気だったラウンドワールドも4着止まりだった。条件戦組の人気馬を取るならば、このあたりは思い切ってばっさりいく必要があるかもしれない。
500万条件組は、勝ってきた馬に限れば過去10年[1-1-1-6]とまずまず走っている。今回は
アンビシャスと
ドゥラメンテが該当して人気は後者。東京経験や距離経験という点では確かにドゥラメンテ優位だが、唯一の問題は中1週か。個人的にはさほど大きな問題ではないと思うが、負けた場合は敗因にされそう。アンビシャスのほうは、初東上+距離延長というのはそれなりに厳しい条件。これで好走するようならクラシックへ向け楽しみが増す。
前走新馬・未勝利組は過去10年[0-0-0-15]と全く馬券になっていない。ただ、この中に上位人気に推されるようになった馬がいなかったのも事実。今年は
リアルスティールがその血統背景からも無視はできない存在。ただ、新馬戦が上がり一辺倒の内容だったので、違う流れになった場合の対応力は問われる。消耗戦になって同馬が沈むようだと、入れ替わりに未勝利勝ちの
ショウボートが浮上してくるかもしれない。過去に好走馬が多いグループではないので無理にこの2頭を両方馬券に入れる必要はなく、各自の考える展開に従って片方を取ればよいと思う。