◆問題となるのは枠順 フェブラリーSはGI常連組、特に直近のGIで好走している馬が強いレースなのだが、今回は該当馬が少ない。このところのGIを軒並み勝っていたホッコータルマエが不在となった影響だ。
となると、GI常連組で着順などに多少目をつぶるか、根岸S・東海Sといったステップレース組を例年よりも重く見るか。個人的には前者に近い基準でいこうと思う。
もうひとつ問題なのが枠順。東京ダート1600mは外枠有利・内枠不利の傾向が強いコースとして有名で、2010年に小さな改修が施された後も大きく傾向は変わっていない。さらにフェブラリーSはこれまで、当該コースの全レースと比べても内枠不利の傾向が強く出てきた。
そしていざ枠順が出てみると、個人的に重視しようと思っていた馬が内寄りに入ったうえに、外枠にはデータで拾える穴馬がいない。枠順を気にしない人はよいが、気にしだすと厄介な要素になる。
内を引いたということでまず挙げるべきは
コパノリッキーだ。昨年は超人気薄での優勝だったが、その後の成績はGI安定勢力とも言えるもの。東海Sを勝ってきたことで「GI常連組」「ステップレース優勝馬」と両方の属性を得たわけで、臨戦過程としてはこれ以上ないものだ。
あとは枠順で、とにかくフェブラリーSの内枠組は回収率が低い。また、外から勢いをつけて先行しようとする馬が出てくると、包まれて後手後手に回る危険もある。逆に、突っ張って位置を主張していけばそうひどく崩れることもないだろう。
東海S組では
インカンテーションも出ているが、根岸S・東海S・旧平安S組で本番の馬券になった馬は、ほとんどが勝ってきた馬。比較的近い年代で例外となるサンライズバッカスやテスタマッタは既にGIでの連対歴があった。この馬あたりだと少し水準に届かない印象だ。
根岸S組についても同様で、勝ったエアハリファが回避した時点で全切りという手もある。もし入れるなら最先着馬という観点から
ワイドバッハか、GI馬ということで
グレープブランデーだろう。
あとは前走GI組の評価だ。単純に着順が良いということでは
カゼノコだが、距離を考えると軸ではなくヒモとして重視したい。
ローマンレジェンドはチャンピオンズC3着だし安定勢力なので重視したかったのだが、枠が極端なところを引いてしまった。逆に、近2走の着順が悪い
ワンダーアキュートは外寄りの枠を引いた。個人的には無印にするつもりだったのだが、枠全体を見ると△は必要かもしれない。
ベストウォーリアはコース替わりで期待されているが、GIで5着→11着は例年の相場からして負けすぎ。あとはオッズと相談というところか。
むしろGIを4着→4着で来ている
ハッピースプリントや、チャンピオンズCで4着に入っている
サンビスタに対する目配りを欠かさないようにしたい。後者は芝部分をこなせれば面白い穴馬になるのではないかと考えている。