◆クイーンズリングは悩ましい フィリーズレビューは阪神JF組とエルフィンS組が強いレースで、前走条件戦組はかなり苦戦している。ただ今年はエルフィンS組がかなり手薄なだけに、阪神JF組を重視すべきというのが私の見解だ。
その阪神JF組では
ムーンエクスプレスが当時の最先着馬ということになる。12番人気での4着だったがファンタジーSでも掲示板に来ているし、ここでは格上的存在。前に行ける脚質も合うし、1400mへの距離短縮もプラスのはず。本番で通用するスケール感は無いが、トライアルでなら馬券になる。
阪神JFで6着だったのが
スマートプラネット。ワンカラット、アイムユアーズ、スピードリッパーと、3頭の連対馬を出しているファルブラヴ産駒というのはなによりの強調材料。逃げも視野に入る馬というのもこのレースでは良い。正直、クイーンCを使っていなければもっと自信を持てるのだが、その一方で前走の12着が人気を押し下げてくれる効果もある。
阪神JF当時いちばん人気があったのは当時3番人気の
コートシャルマン。フェアリーS僅差の4着から見ても、GII、GIIIレベルでは足りるはず。血統だけを見ると若干違和感はあるが、成績上は1400mに戻ることもプラスとなる。
阪神JFを使った組で1400m戻りがプラスになりそうな馬には他に
クールホタルビや
ダノングラシアスがいる。このあたりは差し競馬になりそうだから、あとは展開待ちか。積極的には狙えないが、ヒモ馬の選択肢にはなる。
レオパルディナも距離短縮はプラスではあるのだが、本人のベストが1200mという可能性はある。ファンタジーSで先着された馬が4頭いることを考えると、ある程度の人気薄にならないと馬券上の妙味はない。
一方、今回は別路線組が人気になりそうでもあり、そこが悩ましいところだ。まずは
クイーンズリングで、1番人気になる可能性もある。2戦2勝とミルコ・デムーロはもちろん魅力だが、初のオープン、距離短縮で初距離というリスクがあるのに人気というのは、馬券的にはおいしくない。ここをあっさり突破するようだと本番でもリアルな選択肢になってくるが、ここは押さえの△あたりでお茶をにごしたい。
ラッフォルツァートも前走500万条件で、今回ある程度人気。ただしこちらは紅梅S2着という物差しがあるのでクイーンズリングよりも買いやすい。しかも当時はコンテッサトゥーレと僅差。コンテッサトゥーレはチューリップ賞6着だったが、距離延長+馬場が渋ったこと+相手関係の違いを考慮すれば、この馬は十分ここで買える。1400mにこだわっている点も良い。