▲「今回は勝ちに行く競馬、勝ちにこだわる競馬を」と決意を語る三浦騎手
今週末のUAEダービーで、ディアドムスに騎乗する三浦皇成騎手。世界への挑戦は、自身がかねてより目標としていることだ。三浦騎手が超大型新人として華々しいデビューを飾ってから早7年。若手騎手から経験を重ねた中堅騎手へと、着実に成長を遂げている。毎年60勝、70勝という高い勝ち星をキープし、昨年はGIで、二桁人気の馬で接戦の2着に食い込む力も発揮した。競馬ファンも注目する中央GI制覇、そして今回のような海外のビッグレースへの騎乗。騎手としてさらなる高みを目指す三浦騎手が、胸の内を明かした。(取材・文・写真:森山大地)
――実際に追い切りに騎乗してみて、ディアドムスの仕上がりは?
追い切りは、馬場の感触を確かめることをメインで行いました。無理をしすぎないように、それでも軽くなりすぎないように意識して騎乗しました。仕上がりはかなりいいですし、トモの力強さは今までで一番と言える動きでした。前走時からさらに成長しており、完成度がさらに高くなっていますね。
―馬にとっては初めての海外遠征。輸送や現地についてからの調整は順調に進みましたか?
高橋裕調教師の話では、さすがに着いた直後は輸送の疲れを見せたようですが、すぐにカイ食いも回復して、僕がドバイに来てからは(火曜日の朝に到着)、すっかりと回復していました。あとは追い切りの通り、いい仕上がりです。
――コース適性、馬場適性はどう感じていますか?
コース適性はかなり高いと思います。前走の東京(ヒヤシンスS、ダート1600m)のようにワンターンの競馬場よりも、今回のようにコーナーが4つあり、器用さを生かせる競馬場の方がいいですね。
ただ、馬場適性については実際にレースを走ってみないと、というのが正直なところです。適性がないということではなくて、追い切りの感触から、