「さすがに7頭もいると該当馬が上位独占か」と思われるだろうが…
今年の大阪杯はかなりメンバーが揃った。登録段階でGI馬が7頭。GII以下のレースでこれだけGI馬が揃うことはなかなかない。
中央GI馬が数多く出走したGII以下のレースを探してみると、平成以降ではすべてGII戦で、
・5頭が出走→5回、うち該当馬の1、2、3着独占1回、3着以内に2頭2回、1頭1回、総崩れ1回
・6頭が出走→4回、うち該当馬が3着以内に2頭2回、1頭2回
・7頭が出走→1回、該当馬が1、2、3着独占
「さすがに7頭もいると該当馬が上位独占か」と思われるだろうが、これは00年スワンSで、該当馬の人気は8、6、11番人気だった。同じレースには該当馬から3、4、5、10番人気も出ていたが、相対的に人気上位の馬3頭が崩れたということになる。
GI馬が揃ったレースというのはスワンSなどマイル以下のレースも多いのだが、13年札幌記念では5頭いて総崩れ(1、4、5、9、12番人気)、09年阪神大賞典では1、2、3、7、10番人気で2番人気アサクサキングスが勝った以外は4着以下といったケースもある。意外とGI馬どうしでは決まりにくい。
そう考えると、今回も敢えて「非GI馬で馬券に絡む可能性があるのはどれか」と考えてみる手はある。そこから馬券を組み立てると、GI組の崩れ方次第では高配当に繋がる可能性もある。
ちなみに、GI馬どうしの比較も難しい。5頭以上が出走した全10レースにおいて、1番人気に支持されていた馬は[1-1-1-5]。それに対し2番人気[2-2-0-3]、3番人気[2-1-0-4]で、当然回収率も2、3番人気のほうが良い。GI馬を買うにしても「少しひねる」という発想は持っておいてよいだろう。