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GI馬多数の大阪杯

  • 2015年03月31日(火) 12時00分


「さすがに7頭もいると該当馬が上位独占か」と思われるだろうが…

 今年の大阪杯はかなりメンバーが揃った。登録段階でGI馬が7頭。GII以下のレースでこれだけGI馬が揃うことはなかなかない。

 中央GI馬が数多く出走したGII以下のレースを探してみると、平成以降ではすべてGII戦で、

・5頭が出走→5回、うち該当馬の1、2、3着独占1回、3着以内に2頭2回、1頭1回、総崩れ1回

・6頭が出走→4回、うち該当馬が3着以内に2頭2回、1頭2回

・7頭が出走→1回、該当馬が1、2、3着独占

「さすがに7頭もいると該当馬が上位独占か」と思われるだろうが、これは00年スワンSで、該当馬の人気は8、6、11番人気だった。同じレースには該当馬から3、4、5、10番人気も出ていたが、相対的に人気上位の馬3頭が崩れたということになる。

 GI馬が揃ったレースというのはスワンSなどマイル以下のレースも多いのだが、13年札幌記念では5頭いて総崩れ(1、4、5、9、12番人気)、09年阪神大賞典では1、2、3、7、10番人気で2番人気アサクサキングスが勝った以外は4着以下といったケースもある。意外とGI馬どうしでは決まりにくい。

 そう考えると、今回も敢えて「非GI馬で馬券に絡む可能性があるのはどれか」と考えてみる手はある。そこから馬券を組み立てると、GI組の崩れ方次第では高配当に繋がる可能性もある。

 ちなみに、GI馬どうしの比較も難しい。5頭以上が出走した全10レースにおいて、1番人気に支持されていた馬は[1-1-1-5]。それに対し2番人気[2-2-0-3]、3番人気[2-1-0-4]で、当然回収率も2、3番人気のほうが良い。GI馬を買うにしても「少しひねる」という発想は持っておいてよいだろう。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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