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尾関知人調教師/桜花賞『栗東滞在中のココロノアイ、満を持して桜花賞へ』

  • 2015年04月02日(木) 12時01分
激白

▲ココロノアイを管理する尾関知人調教師。メンバー唯一の重賞2勝馬、勝機はいかに


桜花賞トライアル、チューリップ賞を完勝した関東馬のココロノアイ。昨年の阪神JFでは3着と、GIには惜しくも手が届かなかったが、チューリップ賞での完璧なレース運びと安定した末脚を見れば、GI奪取も夢ではなさそうだ。チューリップ賞後は栗東トレーニングセンターに滞在して、桜花賞に向けて調整がされている。ここまで順調に来ているという同馬について、尾関知人調教師に話を聞いた。(取材・文:佐々木祥恵)


チューリップ賞を高く評価


 昨年秋は、アルテミスSで道中引っ掛かりながらも、最後までしぶとく脚を使って後続を封じ込め、有力馬の1頭として阪神JFへと駒を進めた。

「3コーナーであのポジションにつけた時には勝てそうな気がしたのですが、逆に4コーナーではもう少し着順が悪くなりそうな感じに見えてました。直線で内も開いたので伸びてはきたのですが、最後のもうひと押しが足りませんでしたね。輸送もうまくいきましたし、落ち着きがあって状態も良かったので、もう少し調教で攻めておけば良かったのか、あるいはインコースより外の方が気持ち的に伸びてきやすかったのか…と考えますが、いずれにしてももう少し伸びても良さそうな感じは受けました」

 尾関は3着に敗れた阪神JFを振り返った。

 レース後は放牧に出て、すっかりリフレッシュしてトレセンに帰厩した。

「チューリップ賞まで期間がありましたので、ゆっくりと放牧ができました。デビュー以来、初めて競馬を忘れて休める時間だったと思います。その間、20キロほど体も増えてましたしね。馬体に幅が出たというよりも、全体的にバランス良く大きくなったという印象です」

 チューリップ賞に向けては、しごく順調に調整が進んだ。

「馬体重が増えた分、調教を重ねていく上で体は減ってくると想像していました。けれども調教を進めても減らなかったのは、良かったですね。それだけ体が成長したのでしょう。飼い葉も、牝馬のわりに食べてくれる方だと思いますしね」

 年齢を1つ重ねて、体に実が入って来たとも言えそうだ。

 そして迎えたチューリップ賞。いつもスタートが遅い傾向にあるが、この日は気になるほどではなかった。

「スタートの出も、さほど悪くはなかったですし、道中の位置取りや折り合いも今までより良くて、直線でも力強い走りをしてくれました。美浦から輸送して10キロ増えて

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GIの注目馬にスポットを当て、主戦騎手や管理調教師を独占取材するnetkeibaのスペシャルインタビュー。GIに向けた意気込みや中間の調整過程、レース後に直撃し、戦いの舞台裏にあった知られざる真実を語っていただきます。

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