◆キズナは普通の展開なら イスラボニータの回避は残念だが、それでもGI馬が6頭いる今年の大阪杯。楽しみにしているファンの方も多いことだろう。
まず気になるのはやはり
キズナ。故障明けだった前走はダメージを引きずっていないか心配だったが、3着とはいえ上がり33.3秒を使ってのものだから能力減退の心配はなさそう。今回は
ゼロスが逃げるだろうが前走ほど全体の上がりが速い競馬にはならないだろうし、普通の展開ならば昨年と同様の勝利が期待できる。もともと大阪杯は人気馬が強いレースでもある。なにかリスクがあるとしたら、去年より少し頭数が多いことによる捌き損ねか。
スピルバーグは上がり勝負の専門家だけに天皇賞秋の優勝はある意味しっくり来るのだが、JCでの3着は正直意外だった。本当に強くなって流れに左右されなくなっているのか、今回でその答えが出る。
エアソミュールの前走は特殊な展開にやられた格好。それでも3着を確保したあたり、充実期にあるのだろう。今回はGI馬の何頭かより人気面で先を行くことになりそうだが、それだけの価値はある。
ロゴタイプは完全に良くなっていると言えるだろう。結果として8着だった根岸Sですら、直線半ばまで見どころはあった。中山記念→大阪杯という臨戦過程は好走例が多いし、プラス材料が目立つ。問題はこの馬に展開が向くと、キズナも届きやすくなるということか。
ラキシスは有馬記念がまずまずの内容だったことである程度売れそうだ。中だるみで上がりの速いレースが理想だが、そうなるかどうか。形としては違うオールカマーでも好走しているだけに、展開を考えない予想でも△くらいの評価はしておいたほうがよいかもしれない。
カレンブラックヒルは今回控える競馬をしたいと調教師からコメントが出ている。ただ中団まで下げるとかではなく、ハナには行きたくないくらいに解釈しておいたほうがよい。前走のメイショウナルトのように、ある程度引っ張ってくれる馬の番手が理想。ゼロスがその役割になるかどうかだろう。週末の天気予報を見るとある程度渋りそうだし、時計勝負を避けたいこの馬にとっては良い。
同厩の
デウスウルトは重賞で3走続けて馬券に絡んだ。中山金杯あたりは決して良い展開ではなかっただけに評価できる。今回も気が付けば3着くらいに居てもおかしくはない。勝ち切るところまでは期待しづらいが、オッズ次第では3連単の3着候補に検討したい。