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【今月の喜怒哀楽】『リアルスティールと皐月賞へ 慎重かつ着実に進めてきた道のり』

  • 2015年04月14日(火) 18時01分
祐言実行

▲いよいよ始まる牡馬三冠ロード、パートナー・リアルスティールの手応えを語る


中山を経験できたことは必ず本番に生きてくる


 今週はいよいよ皐月賞。パートナーであるリアルスティールには一週前追い切りで騎乗したが、最後まで併せ馬のかたちで適度な負荷をかけるという、現時点で一番理想的な追い切りができた。最終的な感触は当日の返し馬で確かめるとして、ここまでの調整は至って順調。当日までに気を付けるべきは、オーバーワークを避けることくらいだろう。

 前走スプリングSは、正直、ギリギリ届いたかと思ったが、わずかにクビ差及ばず。ダノンプラチナを意識してあの位置取りになったわけだが(ダノンプラチナの直後、7、8番手)、思った以上にキタサンブラックが強かった。

 1番人気に応えられなかったのは申し訳なかったが、決して悲観はしていない。上がりは最速だったし、何より体に余裕があった(デビュー以来最高となる506キロ)。4コーナーでの反応がもうひとつだったのは、おそらく余裕があったぶん。本番では、きっと変わってくるはずだ。

祐言実行

▲スプリングSでは、キタサンブラックにクビ差及ばず2着(撮影:下野雄規)


 共同通信杯のあとのコラムで(記事はこちら)、「まだまだ良くなる余地を残した馬。言い換えれば、今のままではダメだと思っている」と、正直な気持ちを書いたが、共同通信杯後の短期放牧を経て、走るフォームがだいぶ変わってきた。

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祐言実行とは
2013年にJRA賞最多勝利騎手に輝き、日本競馬界を牽引する福永祐一。まだまだ戦の途中ではあるが、有言実行を体現してきた彼には語り継ぐべきことがある。ジョッキー目線のレース回顧『ユーイチの眼』や『今月の喜怒哀楽』『ユーザー質問』など、盛りだくさんの内容をお届け。

1976年12月9日、滋賀県生まれ。1996年に北橋修二厩舎からデビュー。初日に2連勝を飾り、JRA賞最多勝利新人騎手に輝く。1999年、プリモディーネの桜花賞でGI初勝利。2005年、シーザリオで日米オークス優勝。2013年、JRA賞最多勝利騎手、最多賞金獲得騎手、初代MVJを獲得。2014年のドバイDFをジャスタウェイで優勝。

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