▲いよいよ始まる牡馬三冠ロード、パートナー・リアルスティールの手応えを語る
中山を経験できたことは必ず本番に生きてくる
今週はいよいよ皐月賞。パートナーであるリアルスティールには一週前追い切りで騎乗したが、最後まで併せ馬のかたちで適度な負荷をかけるという、現時点で一番理想的な追い切りができた。最終的な感触は当日の返し馬で確かめるとして、ここまでの調整は至って順調。当日までに気を付けるべきは、オーバーワークを避けることくらいだろう。
前走スプリングSは、正直、ギリギリ届いたかと思ったが、わずかにクビ差及ばず。ダノンプラチナを意識してあの位置取りになったわけだが(ダノンプラチナの直後、7、8番手)、思った以上にキタサンブラックが強かった。
1番人気に応えられなかったのは申し訳なかったが、決して悲観はしていない。上がりは最速だったし、何より体に余裕があった(デビュー以来最高となる506キロ)。4コーナーでの反応がもうひとつだったのは、おそらく余裕があったぶん。本番では、きっと変わってくるはずだ。
▲スプリングSでは、キタサンブラックにクビ差及ばず2着(撮影:下野雄規)
共同通信杯のあとのコラムで(
記事はこちら)、「まだまだ良くなる余地を残した馬。言い換えれば、今のままではダメだと思っている」と、正直な気持ちを書いたが、共同通信杯後の短期放牧を経て、走るフォームがだいぶ変わってきた。