前走好走馬と大敗馬の両極端が馬券のポイント
天皇賞・春は、前走好走馬と大敗馬の両極端が馬券のポイントになるレースだ。過去10年の前走着順別成績は以下の通り。
過去10年の前走着順別成績
前走4〜9着という「普通の敗戦」から本番で馬券になったのは、過去10年で昨年のフェノーメノと08年のメイショウサムソンしかいない。このグループが計61頭で2頭しか3着以内馬を出していないにも関わらず、前走2ケタ着順からは15頭の中から1〜3着馬が各1頭ずつ出た。当然というか人気は落ちており、3頭とも2ケタ人気で馬券に絡んでいる。
もうひとつ注目したいのが、前走1〜3着組も回収率がまずまず高いことだ。トータルすると単128%・複131%。これは05年に大阪-ハンブルクC組が大穴をあけたことの影響が大きいが、それ以外にも穴馬は出ている。阪神大賞典の1〜3着組は人気になるので回収率も低いが、日経賞からはマイネルキッツ、大阪杯からはヒルノダムールなどが出ており、この2レースの1〜3着組もグループとしては回収率がプラスになっている。
競馬はとかく人気になっている馬を良いと思ってしまいがちだが、前走好走馬同士でも目立っていない側に目を配り、さらには人気薄の前走大敗馬にも注意を払いたいものである。