◆わかりにくい場合もあるレースのクラス
以前から見難いと気になっていたものに、レース名とクラス(格付け)の表記がある。21日門別のレース一覧を見て、そういえばとあらためて思い出した。
21日の門別開催は、北海道を拠点とする航空会社AIR DOが『AIR DOサンクスデー』と題し、全11レース中、JRA認定競走と重賞・ヒダカソウカップを除く9レースを企業協賛レースとして関連するレース名をつけていた。
ちなみに、この日協賛していたAIR DO側にはまったく非はないことをあらかじめお断りしておく。これは自由にレース名をつけられる個人協賛レースでも同じこと。さらに重ねてお断りしておくと、企業協賛や個人協賛レースを否定するものではないということ。むしろこうした取り組みは、今後も積極的にやってほしいと思う。
問題なのは、そのレース名と、レースのクラス(格付け)が、ネット上の出馬表では区別なく表示されているということ。たとえばここでも21日の門別を例として挙げることでAIR DOさんにはたいへん申し訳ないとは思うのだが、この日のレース名を見てほしい。第1レースが『トク旅北海道キャンペーン賞2歳未勝利』、第6レースに至っては『函館羽田線就航10周年記念賞C3ー2C4ー1』というもの。レース名とクラスが続いて表記されていて、パッと見ではそのレースのクラスが何なのかが非常にわかりにくい。
協賛レースでつけることができるレース名の文字数は主催者ごとに制限されているようだが、あまりにレース名が長すぎると、レースのクラスが完全には表示さないこともあり、主催者発表の番組表などを確認しないとわからない場合もある。さらに、個人協賛レースでたまにあるのが『◯◯ちゃん3歳誕生日記念』とかいうもの。レース名に年齢が入っていると、出走条件としての馬齢と見分けにくい。
これらは、NAR、オッズパーク、楽天競馬、いずれのサイトの表示も同じだ。配信されるデータベースの元が同じだからなのだろう。ただしnetkeiba.comの出馬表は、手動でひとつひとつ直しているのかどうなのか、レース名のあとにカッコで括ってクラスを表記していることが多い。また専門紙や日刊紙の馬柱では、ほとんどの場合レース名とクラスをきちんと分けて表記しているので問題ない。
もともと特別や重賞以外の一般戦は、ほとんどの場合でクラスがそのままレース名になっていて、今でも協賛レースでない一般戦はクラスのみがレース名となっているので問題ないのだが、長い協賛レース名とクラスが続けて表記されるのはとにかく見難い。レース名とクラスは別枠で表記するようにしてはどうか、というのが今回の提案。ぜひ検討いただきたい。
そして以下は蛇足だが……。以前に何度も指摘したことで、佐賀のS2重賞がクラスを隠してしまっているのは、ファン無視も甚だしい。そもそも条件クラスのレースを重賞とすること自体が地方競馬という枠組みの中での秩序を乱しているのだが。佐賀のS2重賞はすぐにでも改善、もしくは重賞としての扱いをやめるべきだ。