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ダービーを獲る

  • 2015年05月29日(金) 18時00分


◆スタンダードな向き合い方で

僕は毎日たくさんのお水をいただきます。一度口にすると6週間ほど体内を巡り排出されるとか。
いまの身体は半年まえに食べたもので構成されているといいますし、人は知らないうちに代謝を繰り返しながら前進しているのでしょう。
支えてくださる方々に恵まれて、たくさん食べて飲んで活き活きとしていられる日々にいつも感謝しています!

新馬戦から積み重ねられたもの。そのすべてを表現するためにあるのがダービーではないだろうか。
皐月賞は1冠めであり最大の前哨戦。舞台設定は変わっても中心勢力はいつの年も同じだ。
その皐月賞組のなかで明暗を分けた面々を考慮しながら新興勢力にも目を移す。
スタンダードな向き合い方でいいと思う。

ドゥラメンテを推す。
皐月賞で本命とした理由は絶対能力の高さ。加えて2カ月ぶりというローテーションだった。
あやふやなハートとは対照的に身体能力が図抜けている。間隔があくことでバランスが整いやすいと思ったからだ。
決して得手とは思えない中山競馬場の内回りコースでも勝利を飾ることができた。
この中間の調教過程。そして一段と磨かれたシルエット。
気性を考え陣営は現状維持に努めている印象が強いが器が大きければ成長していく。
広大な東京競馬場ならスマート且つ強烈な強さを表現できる。

リアルスティールはハートの完成度は高いが肉体に幼さを感じさせていた。
一戦ごとに双方の隔たりがなくなり今回はこれまでにないバランスのよさを伝えてくる。
なにしろレースがうまい。反応がよくなる可能性も高く距離もコースも前走以上に合っている。

レーヴミストラルは優秀な兄姉たちに違わぬ高い素質の持ち主。
脚部の弱さに泣かされる血統背景だ。その過去を踏まえて陣営は隙のない手法でこの良血馬を祭典に送り出す。後肢の張りが素晴らしく明らかに前走以上の体調で臨める。

サトノクラウンは発馬や道中のコース取りなどにおいて前走は不完全燃焼に終わった感が強い。ただワンパンチ足りない印象と距離に対する不安が個人的に拭いきれない。大崩れはないと思うのだが。

タガノエスプレッソが新馬戦で見せた弾けるようなフットワークがいまだに目に焼き付いている。左回り、それも広いコースが得手なのかもしれない。
ブラックタイド産駒は過去2頭がダービーに出走しており3着と6着。その健闘ぶりに加えて今年は同馬を交えて3頭もの子がいる。追い風が吹かないか。

コメートもブラックタイドを父に持つ。前々で立ち回ればしぶといタイプ。3番枠を引き当てたことで持ち味を発揮しやすくなった。

ミュゼエイリアンは自在性がある。強豪相手に善戦を続けており堅実さが売り。積極策で流れに乗ればもうひと踏ん張りが利くはず。

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1992年から2010年までスポーツ新聞社で中央競馬を担当。ラジオ関西・競馬ノススメ(毎週土曜16時30分〜17時)にレギュラー出演するなどフリーランスで活動している。

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