ダノンメジャーで挑んだダービーは11着に終わった小牧騎手。残念ながら、橋口師最後のダービーに“ドラマ”は起こりませんでしたが、直後の目黒記念でドラマが待っていました！ 目黒記念の回顧については、近々じっくりお届けするとして、今回の話題は今年のゴールデンウィークについて。和歌山でのトークショーや天皇賞当日のジョッキーイベントについて振り返ります！
(取材・文/不破由妃子)

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赤木くんと「青春アミーゴ」を踊ったり…

──少々時間が経ってしまいましたが、ゴールデンウィークの過ごし方について質問がきています。「いつも活動的な小牧さんですが、ゴールデンウィークはどう過ごされたんですか？ ジョッキーの方たちにとっては、平日と同じですか？」というものです。そういえば、子供の日に和歌山でトークショーをされたそうですね。

小牧　うん。DASH和歌山でやった園田競馬のイベントだったんやけど、前からずーっと和歌山の花山温泉に行きたくてね。だから、「和歌山でイベントをやるんだけど来てくれへんか？」っていう誘いがあったときは、「喜んで！」って二つ返事で。念願叶いましたわ。

──花山温泉はなぜ行きたいと？

小牧　雑誌でね、通称「奇跡の湯」って紹介されとって。茶色いお湯で、湯船の縁とかも温泉成分で溶けてる感じで、どんなんかなぁと思ってずっと入ってみたかったんですわ。イベントがきっかけやったけど、やっと行けました。

──成分の濃さが伝わってきて、温泉好きにはたまらないですね。

小牧　そうやねん。26度と40度と、その中間くらいの温度の湯船があってね。26度っていったらほとんど水やけど、一度入ってしまうと不思議と冷たくなくて。着いた日は、ゴールデンウィークということもあって、身を縮こませて入らなアカンくらい混んでたわ。

──「奇跡の湯」だけあって、やっぱりすごい人気なんですね。

小牧　その週にたまたま『旅サラダ(朝だ! 生です旅サラダ)』っていう番組で紹介されたらしいんですわ。それでいつも以上に混んでたみたいで。常連さんが「こんなに混んでるのは初めてや」って言っとったからね。

──イベントの後に行かれたんですか？

小牧　イベントの前です。次の日は朝から和歌山城に行ってきました。そのあと、和歌山駅の地下にあるラーメン屋さんで和歌山ラーメンを食べたかったんやけど、ものすごい行列であきらめたわ。美味そうやったなぁ。そのうちリベンジしますわ。

──トークショーはいかがでしたか？

小牧　和歌山は競馬自体になじみがないから、場外も人が少ないんですわ。そのために行ったんやけど、いつもより少しは(人が)入ってくれたみたいでよかったです。園田のレースを3レース予想して、馬券プレゼントの企画をやったんやけど、僕だけひとつも当たらんかった(笑)。

──ジョッキーの方にこんなことを言うのもなんですが、難しいんですよ、馬券は(笑)。

小牧　ホンマやねぇ。全然当たらん(苦笑)。こういうイベントで馬券を買うときは騎手で買うことが多いけど、あの日は川原さんを中心に買ってね。僕が買ったレースに限って(？)、きてくれんかったね(苦笑)。でも、念願の花山温泉も行けたし、久しぶりに家族で旅行にも行けたし、いい思い出になりましたわ。

──ゴールデンウィークといえば、天皇賞当日に恒例のジョッキーイベントがありましたね。当日はご出演されなかったそうですが、これまた恒例の爆笑VTR企画ではご活躍されたそうで。

小牧　そうそう。今年は神主さんの役でしたわ(笑)。

──京都の藤森神社で撮影されたそうですね。勝運・学問と馬の神社として有名な神社ですよね。

小牧　うん。そういえば、撮影は4月やったから、(新潟大賞典を)勝ったのは藤森神社のおかげかもしれんね。僕は3回くらいしか行ったことがないけど、昔から競馬とは縁のある神社らしいから。

──競馬関係者や競馬ファンにとっては聖地ですよね。撮影は大変でしたか？

小牧　いや、セリフも大してなかったし、3時間くらいで終わったんちゃうかな。僕はまだ全部は観てないんやけど、むっちゃおもしろかったらしいね。ウケて良かったわ(笑)。

──デムーロとルメールが電車に乗って、藤森神社へ「はじめてのおつかい」に行くというストーリーでしたよね。そこに神主役の小牧さんが待っているという。

小牧　そうそう(笑)。(藤岡)康太や松山とかの若手が企画してるんやけど、毎年よう考えるよね。

──いまやこのイベントの名物となっているVTR企画ですが、小牧さんは移籍当初から何度もご出演されていて。印象に残っている役柄はありますか？

小牧　僕、けっこういろいろやってるからねぇ。そうやなぁ、赤木くんと「修二と彰」に扮して「青春アミーゴ」を踊ったこともあったなぁ(笑)。あとは競馬場内の飲食店の店員さんとか、カツラを被って澤穂希さんの役をやったりとか…。

──さては小牧さん、嫌いじゃないですね？

小牧　うん、嫌いじゃない！ 来年はどういう企画になるかわからんけど、みんな大真面目にやってるんで(笑)、ぜひ観にきてほしいね。