
今回の太論では、企業秘密(?)の体幹トレーニングを特別公開!
「ダイエットに励んでいる小牧騎手ですが、マーメイドS(アドマイヤギャラン)の53キロはきつかったですか?」という質問から、毎週取り組んでいるトレーニングの話題へ。効果を実感しているという体幹トレーニングですが、はたしてその具体的な内容とは!? また、自身の上半期を振り返って、現在の心情を明かしてくれました。
(取材・文/不破由妃子)
今年は不安を抱えながらのスタートやったけど…
──今回もたくさん質問が届いておりまして、『日頃からダイエットに励んでいる小牧騎手ですが、アドマイヤギャラン(マーメイドS16着)の53キロはきつかったですか? いつもより厳しい減量をしたのでしょうか?』という質問から。
小牧 いや、特別なことはなにもしてないよ。53キロまでは、特別なことをせんでも乗れるねん。54キロのときとやることは何も変わらんから、53キロは全然大丈夫。ただ、52キロはしんどいねぇ、やっぱり。最近は51キロまで落ちんようになってるからね。
──確か今日はトレーニングの日でしたよね? 徐々に効果を感じてきたのでは?
小牧 ん〜、どうかなぁ。あ、体幹は鍛えられてると思うわ。トレーニングを始めてから、レースでも調教でも一度も落ちたことないし、落ちそうになったこともない。そういう(バランス感覚を養う)トレーニングをしてるからね。
──体幹を鍛えているジョッキーは多いですよね。具体的には、どういうトレーニングをしているんですか?
小牧 そこは企業秘密や!
──あ、そうですよね…。
小牧 嘘や、嘘(笑)。まずね、片膝立ちをするねん。で、目をつむる。その状態でトレーナーが前から僕の首にヒモをかけて、左右に揺らすんですわ。なんせ見えないし、どっちにくるか予測がつかないもんやから、最初はバタバタ倒れとったんやけど、最近は倒れんようになった。あれ、すごくいいよ。体幹はだいぶ鍛えられていると思うわ。
──効果が実感できるとやる気も出ますよね。
小牧 うん。あとはお腹周りが変わってきたかな。ポチャッとしてたのが締まってきた。だから余計に体重が重くなってんちゃうかとも思うんやけど…。まぁ、今まで何もしてこんかったからね。いい感じに変わってきてます。
──トレーニングは、ぜひ続けていただきたいです。では、話題は変わりまして、早いもので今年も折り返し地点ですね。
小牧 早いねぇ〜。時間が経つのがホンマに早い。
──本当ですねぇ。小牧さんにとって、上半期はどんなシーズンでしたか?
小牧 ケガもなく、騎乗停止もなく。マイペースで頑張れたから、僕なりにいいシーズンだったんちゃうかと思います。最初は乗り馬がいっぺんにおらんようになりましたやん。ようけ乗せ替えられたしね。だから不安を抱えながらのスタートやったけど…。まぁ自分を信じて乗ってたら、やっぱり戻ってくるしね。
──そうですね。後半にきて重賞勝ちもありましたし、波に乗ったまま下半期に突入した感じですよね。
小牧 そういえば、ダコールもヒットザターゲットも、ノースヒルズの番頭をやっている野中さんていう人が僕を指名してくれたんですわ。
──そうだったんですね。やはり、頑張っていれば、必ず見ていてくれる人がいるということですね。
小牧 うん、感謝してます。昔から知ってる人なんやけどね。いわゆる十三仲間や(笑)。
──小牧さんの口から“十三”って久しぶりに聞いたような(笑)。
小牧 そういえばそうかもね。この前、ダコールで勝ったあとも、野中さんと十三で勝ち祝いしたんやけど、確かに久しぶりやったわ。また今週も野中さんを誘って、十三で勝ち祝いや(笑)。すごく良くしてくれるから、ありがたいですわ。
──28勝(取材時点・7月5日終了現在31勝)という勝ち星については、どう受け止めてらっしゃいますか?
小牧 僕なりに、よう勝ってるんちゃう? 頭数が揃わない日もあるのにね。3頭くらいだともうちょっと乗りたいなぁと思うし、かといって10頭も揃うとそれはそれで大変やし(笑)。安定して6、7頭乗れるのがベストやけど、まぁ、ないものねだりやね。でも、勝つべき場面ではきちっと勝てていると思うし、頭数が少なければ少ないで、それだけ集中して乗れているような気がしますわ。
──このままいけば、今年も年間60勝に届きますね。毎年それだけ勝ち続けるのは、本当にすごいこと。
小牧 うん、そうかもしれんね。夏も幸い、新潟記念、札幌記念という目標ができたし、こつこつトレーニングを続けながら、ケガのないように頑張りますわ。

新潟記念、札幌記念という目標ができたし、ケガのないように頑張りますわ
【次回の太論は!?】
ユーザーからの質問3連発! 「1番人気のときは乗り方を変えますか?」「酔っ払いの野次でムカついたことはある?」「競走馬に対するジョッキーの進言は、どのくらい信じられる?」などなど、競馬にまつわる少々濃い目の質問に太節が炸裂します!