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セレクトセール1歳セッションより(須田鷹雄)

  • 2015年07月14日(火) 18時00分


◆次世代のPOGに繋がるセレクトセール1歳セッションを振り返ってみる

 このコラムは本来2歳馬が対象になるものだが、今回はタイミングがタイミングなので、セレクトセール1歳セッションを振り返ってみようと思う。次世代のPOGに繋がる馬たちだ。

 高いところはあちこち報道されているので、個人的に注目していたところを価格と関係なく何頭かご紹介する。

 ステイゴールド×シャピーラ(牡)はボリュームの一方で歩きに柔らかさもあり、化ければ超大物。気性をどうプラスに転じていけるかではないかと思う。

 ダイワメジャー×エールスタンス(牡)も歩くとほれぼれさせられる動き。距離に限界はあるだろうが、馬自体のレベルは高いと見る。

 ディープインパクト×サラフィナ(牡)は分かりやすい良血馬だが、馬のデキもいい。社台ファームのディープで1頭選ぶなら素直にこれだと思う。

 ブラックタイド×ドリームスケイプ(牝)はボリュームがあって全体のシルエットには好き嫌いがあるだろうが、やはり歩きがいい。しかしブラックタイド牝馬が2500万円いくとは……。

 ハーツクライ×トゥーピー(牡)はやや小さいが身のこなしにセンスを感じる。配合趣旨は違うが上と同様に期待。

 ゼンノロブロイ×レジェンドトレイル(牝)は大型牝馬だが、リスクのあるタイプではなくむしろ堅実そう。

 ディープブリランテ×プンティラ(牡)は手先が軟らかく馬体そのものも柔軟。

 ルーラーシップ×モンローブロンド(牡)は個人的にディープインパクト産駒の高額馬にもひけをとらないと思っている一頭。

 最後にセールそのものの総括として、今年のセレクト初日はとにかく活況だった。毎年高い高いと言われるセレクトセールだが、高い+隙が無いという状況で、それは売却率からもお分かりいただけると思う。これだけ売れてもまだ買えずじまいのバイヤーはおり、その資金は当歳セッションに向かうのか、セレクションセールに向かうのか、来年の千葉サラブレッドセールに向かうのか……その流れも注目したい。

須田鷹雄+取材班が赤本紹介馬の近況や有力馬の最新情報、取材こぼれ話などを披露します!

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