サンプルが蓄積しないうちから方針が定まった中京記念と関屋記念の関係
重賞の原稿を書く際は過去10年のデータを参考にすることが多いが、最近は番組の変更が多いため、少ないサンプルをもとに予想しなくてはならないケースもある。
やはり少しでもサンプルは多いほうがありがたい(当たるかどうかは別として)が、中にはサンプルが蓄積しないうちから方針が定まることもある。中京記念→関屋記念と使われる馬はその一例だ。
ご存知の通り、中京記念がいまの施行条件になってから今年で4年目。関屋記念まで含めたセットは、まだ3回しか確認できない。しかし、両者が結びつかないことはかなりはっきりしているように思う。
過去3年、中京記念→関屋記念と使われた馬はのべ22頭。そのうち関屋記念で馬券に絡んだのは3頭だが、内訳は
2012年エーシンリターンズ 14着→2着
2014年サトノギャラント 7着→3着
2014年クラレント 8着→1着
反対に、中京記念で馬券に絡んで関屋記念に来た馬は、
2013年フラガラッハ 1着→10着
2013年ミッキードリーム 2着→11着
2014年ミッキードリーム 2着→8着
2014年マジェスティハーツ 3着→12着
結果だけでなく、馬場やラップといった理屈で考えても、両レースで好走馬を共有できないのは納得のいくところ。今年の関屋記念も、この流れで予想したい。アルマディヴァンあたりは条件馬時代に新潟好走歴があるのでちょっと気になってしまうが、それよりも関屋記念大敗組、レッドアリオンあたりに注目すべきと考える。