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中京記念→関屋記念

  • 2015年08月11日(火) 12時00分


サンプルが蓄積しないうちから方針が定まった中京記念と関屋記念の関係

 重賞の原稿を書く際は過去10年のデータを参考にすることが多いが、最近は番組の変更が多いため、少ないサンプルをもとに予想しなくてはならないケースもある。

 やはり少しでもサンプルは多いほうがありがたい(当たるかどうかは別として)が、中にはサンプルが蓄積しないうちから方針が定まることもある。中京記念→関屋記念と使われる馬はその一例だ。

 ご存知の通り、中京記念がいまの施行条件になってから今年で4年目。関屋記念まで含めたセットは、まだ3回しか確認できない。しかし、両者が結びつかないことはかなりはっきりしているように思う。

 過去3年、中京記念→関屋記念と使われた馬はのべ22頭。そのうち関屋記念で馬券に絡んだのは3頭だが、内訳は

2012年エーシンリターンズ 14着→2着
2014年サトノギャラント  7着→3着
2014年クラレント     8着→1着

 反対に、中京記念で馬券に絡んで関屋記念に来た馬は、

2013年フラガラッハ    1着→10着
2013年ミッキードリーム  2着→11着
2014年ミッキードリーム  2着→8着
2014年マジェスティハーツ 3着→12着

 結果だけでなく、馬場やラップといった理屈で考えても、両レースで好走馬を共有できないのは納得のいくところ。今年の関屋記念も、この流れで予想したい。アルマディヴァンあたりは条件馬時代に新潟好走歴があるのでちょっと気になってしまうが、それよりも関屋記念大敗組、レッドアリオンあたりに注目すべきと考える。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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