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「小牧騎手が思う“賢い馬”とは!?」ユーザーからの質問特集

  • 2015年08月18日(火) 18時00分
小牧太

今回もユーザーからいただいた質問にひとつひとつ丁寧に答えてくれました。


『小牧騎手が思う“賢い馬”とは!?』『アサカディフィートで小倉大賞典を勝ったとき、勝利ジョッキーインタビューで不機嫌だったのはなぜ?』『禁酒・禁煙は成績にどう結び付く?』などなど、今回もユーザーからの質問が盛りだくさん。今回もひとつひとつ丁寧に答えてくれました。
(取材・文/不破由妃子)


ゴールドシップは“賢い馬”の最たる例や

──今回もユーザーからたくさんの質問が届いてまして、まずは「小牧さんはレース後のコメントなどで“賢い馬”という表現を使うことがよくありますが、どういうところを見てそう思うのでしょうか。今までに賢いと思った馬を何頭か教えてください」というものです。

小牧 よく(賢いという表現を)使うかな? まぁ基本的に馬を褒めるようにしてるからね。賢い馬といって、やっぱり真っ先に思い出されるのはローズキングダムやね。とにかく順応性が高くて乗りやすかった。

──賢いイコール、乗りやすいということですか?

小牧 それもあるね。ただ、ゲートで暴れたり、真面目に走らなかったりする馬は、“賢い”のはではなく“ズル賢い”。実際はそういう馬のほうが多い気がするね。走りたくないから、そうやって意思表示するわけで。だから、“賢い”っていう意味には逆もあるね。

── 一度ズル賢さを身に付けてしまうと、なかなか直らないものですか?

小牧 そうやねぇ。結局、走るのが嫌なんですわ。だから、頭がいい馬は真面目に走らない。

──以前、安藤勝己さんが、「走る馬に賢い馬は少ない」とおっしゃっていました。だから一生懸命走ると。

小牧 うん、そう思う。一生懸命走るから、時に故障してしまったりする。ズル賢い馬は故障することが少ないと思うよ。

──じゃあ、本気を出したらどの馬が一番強いのか、実際のところはわかりませんね。

小牧 わからんね。そうそう、ゴールドシップなんかズル賢い馬の最たる例やろ。ゲートに入りたくないから入らない、嫌だから暴れるわけで。昔から、芦毛にはズル賢い馬が多いような気がするね。アラブもようけおったけど。

──続いては、「いつも興味深く読ませていただいています。うろ覚えで申し訳ないんですが、確か2007年の小倉大賞典をアサカディフィートで勝ったとき、勝利ジョッキーインタビューで小牧さんがひどくご立腹で、あんな小牧さんを見たのはそのときが最初で最後なのですが、一体何が原因だったのでしょうか?」という質問です。

小牧 僕、怒ってた? ……知らん(笑)。忘れたわ。すごくうれしかった記憶しかないなぁ。

──質問の続きで、「騎乗しているなかで何かあったのでは…と、僕自身は推測しているのですが」とのことです。

小牧 ん〜、何もなかったと思うよ。ゲートをうまく出て、大外を回って勝ったのは覚えているけど。怒ってたかぁ…わからんね。全然覚えてない。なんかインタビュアーの質問がおかしかったんでしょう。「この人、何言ってんやろ?」みたいな。

──その可能性が濃厚ですね。ちなみに、勝利ジョッキーインタビューでイラッとした記憶はありますか?

小牧 いやぁ、ないねぇ。勝ったあとやから、基本的には気分がいいもん。

──続いては、「小牧さんはお酒が大好きなようですが、禁酒・禁煙は成績向上に結び付くと思いますか?」という質問です。

小牧 あ、そういえば、最近また禁酒日を設けました。といっても、木曜日だけやけど(笑)。でも、金曜、土曜もチューハイを1本しか飲んでない。でもね、飲まんと寝れん(笑)。調整ルームではだいたい9時には寝るのに、この前なんか11時くらいまでゴロゴロしながらお笑い番組を観てしまった。いつもだったら、11時まで起きていられないのにね。

──ここにきて禁酒日や減酒日を設けたのはなぜですか?

小牧 あまりにも体重が重たいからや(笑)。確かに体重は落ちやすくなったと思う。それは実感してるよ。あと、飲まないとやっぱり体調はいいね。とはいえ、タバコはきっぱり止めたけど、吸うてても吸うてなくても、お酒を飲んでも飲まなくても、僕の場合はそれ自体が成績に影響することはないです。飲みすぎた翌日でも勝つときは勝つもんね(笑)。

小牧太

飲みすぎた翌日でも勝つときは勝つもんね(笑)



【次回の太論は!?】
次回は7月後半からのレース回顧です。ベストレース、ワーストレースをじっくりと振り返りつつ、最新の小牧騎手情報をお届けします。札幌記念の回顧も!
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1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。2024年には再度園田競馬へ復帰し、活躍中。史上初の挑戦を続ける。

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