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ルグランフリソン、ウインミレーユなど新潟2歳S調教分析

  • 2015年08月26日(水) 18時00分


新潟2歳Sだけでなく他レースの調教分析も挙げていきます

 先週の北九州記念。◎ベルカントが1着で、ようやくNo.1予想が的中しました。◎→○での決着にも関わらず、単勝しか的中していないあたりはご勘弁いただくとして、やっとNo.1予想で取り上げたレースで結果が出た感じ。

「いやいや、全体的な予想はどやねん!」という突っ込みもあろうかと思うので、お答えしますと、競馬予想TV! のサマーシリーズは恥ずかしい成績。馬券総合倶楽部の8月成績は回収率130%ですから、まずまずでしょう。馬券総合倶楽部では、通年成績など、いろんな数字を確認していただけますので、よろしければ、私のプロフィール成績をご覧ください。8月22日の小樽特別で「えっ、265万馬券当たってる!?」と一応の驚きをしていただけると思いますので(笑)

【新潟2歳S/ルグランフリソン】

 26日。中竹和也厩舎の集団が角馬場への移動途中。水たまりに驚いたのか、1頭が立ち止まって、暴れるようなシーンがありました。そんな様子を見ても、本馬は知らんぷり。堂々とした感じで馬場へと向かっており、そういった精神的な落ち着きはさすが新馬勝ちしているだけのことはあると感じさせてくれました。

 最終追い切りは坂路馬場で併せ馬。サトノアッシュを追いかける内容でしたが、3F目で一気にラップが速くなって、12.0秒。ここで脚を使い切ったのか、4F目は12.8秒に減速してしまい、結局相手を追い抜くことはできませんでした。当サイトのコラム・重賞のみどころ、1週前調教診断では当サイトのコラム、では「最終追い切りは馬なりで先着」と記していただけに、さすがに今回の追い切り内容を評価するわけにはいきません。ただし、4F時計が自己ベストを更新する52.8秒だったということは高く評価します。

ルグランフリソン(8月26日撮影)

ルグランフリソン(8月26日撮影)



【新潟2歳S/エポック】

 26日。エポックの直前で追い切っていたのが、同厩舎の新馬ヒルトンヘッドでしたが、スームジュールを追走して最後は相手を突き放す動き。4F50.4秒と中身の濃い時計を叩き出したのを見て、やっぱり厩舎の勢いってあるんだなあと感じました。

 それはこの馬にも共通していることで、8月19日のCWではジャズファンクに先行して、きっちりと先着。そして、最終追い切りは単走でしたが、坂路馬場でスタートからゴールに向けて、徐々に加速するラップ。4F時計は前走時の最終追い切りよりも速くて、2F24.5秒でまとめています。ダート1200mでの新馬勝ちだけに、ここでの評価は高くないと思いますが、追い切り内容を見るかぎり、芝1600mに適性がないと決め付けるのは早計ではないでしょうか。

エポック(8月25日撮影)

エポック(8月25日撮影)



【新潟2歳S/ウインミレーユ】

 決してペースの速いレースではありませんでしたが、走破時計が1分35秒7、上がり33.6秒なら悪くない内容。なにより、2着馬を4馬身ちぎった勝ち方が派手だったので、ここでも注目を集める馬となっています。

 追い切りは目立つタイプではありません。前走時も最終追い切りは坂路4F58.2秒。新馬としては緩すぎるくらいと思いましたが、これで結果が出たのですから、それがこの馬のパターン。26日の最終追い切りも本当に地味で、ショウナンマシェリを追走して、最後は僅かに届かない感じでゴール。しかし4F時計53.4秒、1F12.6秒は前走時よりも動いているわけですから、これは評価しないわけにはいきません。

【五頭連峰特別/キングズオブザサン】

 NHKマイルC3着、新潟競馬場で行われた京成杯AHが4着。過去実績を考えれば、1000万下で走れることが不思議なくらいですが、ここは人気を背負って当然でしょう。問題は4月以来となる休み明け。

 1週前追い切りがCWで併せ馬を追走して、遅れる形。ただ、この負荷で馬体が絞れて、最終追い切りは動きが良くなってくるだろうと想定していました。ところが、26日のメイショウカンパクを追走した併せ馬でも遅れる内容。時計も地味ですし、正直、この状態で勝てるほど甘くないという感じがしますが、どうでしょう。

キングズオブザサン(8月26日撮影)

キングズオブザサン(右・8月26日撮影)



【BSN賞/ダノンリバティ】

 初ダートのレパードSがまくるような形で2着。重賞だったことを考えると、よく走ったという気もしますが、やっぱり休み明けでしたから、その分走れなかったというのもあるでしょう。そういった意味で、今回は2走目の上積みが期待できます。

 26日はグレナディアーズとの併せ馬でしたが、走る相手にきっちり先着して、4F50.7秒、1F12.9秒。ラスト1Fの時計は前走時の方が速くなっていますが、全体時計は0.1秒の自己ベスト更新。ラストの減速は少し気になりますが、体調面に関しては前走以上でレースに出走できるのではないでしょうか。

◆次走要注意

・8/22 小倉 TVQ杯【サクセスグローリー】(1人/11着)

 形だけとはいえ昇級初戦なのに1番人気。どうしても人気先行になる馬ですが、ハナを切れば、本当に渋太い競馬をするだけに、ファンが期待するところも大きい馬なのでしょう。
 武豊騎手が逃げてしまったということで、それを抑えてまでハナに行くことは難しいのかも知れませんが、結果的にハナに行かないことには持ち味が活きません。最終追い切りがトラックにせよ、坂路にせよ、ラスト1Fが最速になるラップを踏めていれば、まだ見限ることはできません。

[メモ登録用コメント] [ダート中距離]最終追い切りでラスト1F最速ラップなら勝ち負け

・8/23 新潟 2歳新馬【サプルマインド】(1人/1着)

 先々週の新馬戦を除外されて、スライドの1戦でしたが、そんな影響は全くなかったという感じ。M.デムーロ騎手が絶賛していたように、本当に強い勝ちっぷりだったと思います。
 デビュー前の追い切りでは目立って動くタイプではなかっただけに、今後の調教での動きに注目したいところです。

[メモ登録用コメント] [芝マイル]併用系統なら勝ち負け

◆今週の追い切り特報

・3歳上500万下【サラトガスピリット】
 レースは来週を予定。5月以来なので、追い切り本数が少ない点は気になりますが、動き自体は先週、今週と抜群。
 特に今週は遥か前方にいたアドマイヤイバマを一瞬で抜き去る脚力を見せており、6F81.6秒、1F12.0秒をマーク。古馬との初対決でも、全く臆することなく、ここは通過点として結果を出してくれるはず。
サラトガスピリット(8月26日撮影)

サラトガスピリット(8月26日撮影)

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調教をスポーツ科学的に分析した適性理論「調教Gメン」を操る調教捜査官。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」「100%激走する勝負調教、鉄板の仕上げ-馬の調子、厩舎の勝負気配は調教欄ですべてわかる」など。また「Beginners room」では競馬ビギナー向けに教鞭をふるう。 関連サイト:井内利彰ブログ

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