◆人気上位馬がけっこう崩れている 新潟記念は過去10年で1番人気が[1-0-0-9]、1〜3番人気で[3-1-2-24]と、人気上位馬がけっこう崩れているレース。脚質的には差しに構えた馬が強い。勝率や複勝率では先行したグループとほぼ同等だが、穴は差しタイプから出ることが多い。速い上がりに対する対応力を見つつ、踏み込んだ穴狙いをしてみたいレースだ。
関屋記念2着の
マジェスティハーツは成績からいちばん買いやすい馬。同コースで行われた新潟大賞典2着(昨年)もある。血統からも新潟は向くのだろうと思うが、ただこの馬はいきなり不可解な大敗を喫することもある。昨年の新潟大賞典で先着された
ユールシンギングは今回かなりの人気薄。荒れるときは荒れる新潟記念の特徴を考えると、馬券的には後者のほうを取ってみたい面もある。
アヴニールマルシェは血統的にも速い上がりに対応できそう。ただ、レース間隔が開いての初距離、さらに対古馬戦も初めてなのに上位人気になりそうというのは、馬券的には歓迎材料ではない。差し馬が穴をあけるレースではあるが後ろになりすぎると4〜5着の惜敗もあるので、道中位置も問題だ。距離を気にせず乗ってくれたほうが買う側としてはいい。
ミュゼスルタンも前提条件はかなり似ている1頭。この2頭についてはあくまでオッズと相談というところだ。
ダコールは近走好調。昨年は道中2番手から12着と大敗したが、それも踏まえて今年はこのコースに向いた位置から競馬をしてくれるだろう。新潟大賞典ではディープ産駒らしい決め手を見せたし、再現を期待したい。
アルフレードは新潟2戦が1着と3着。路面の助けを得ると速い上がりが出せるようで、その意味ではここも期待がかかる。あとは初手の位置取りがどこまで後ろになるか。
新潟記念はハンデ戦であっても前走GIII組が好走馬の中心となるレースでオープン特別組や準オープン組には意外と厳しいところがあるのだが、新潟巧者という点では
ファントムライトや
ロンギングダンサーも少し気になる。強さの総合力で足りなくても、純然たる上がり勝負なら足りる可能性もあるだろう。
また直線は馬場の良いところを狙って、ある程度窮屈なシーンがありそう。一瞬早く進路を取れるかどうか、たまたま空いているところを突けるかどうかといった点は格とはまた別モノなので、差しタイプの上がり馬は思い切った選択をしていってもよいと考える。