今週は東西トレセンともに大雨の影響を大きく受けました。水曜は栗東トレセンが台風の影響で大雨に見舞われ、翌木曜は美浦トレセンが猛烈な豪雨となりました。これに限らず、お天気の様子が以前とはだいぶ違ってきましたね。ニュースを見ていると日本だけにおきていることではないようですね。調教のステップの変更は馬のその後にも影響を与えます。これだけは神頼みでしょうが、お天気に混乱させられるような事態はなるべく起きないで欲しいものですね。
さて、先日このコラムでもお伝えしたウインバリアシオンのお披露目会ですが、その様子が青森から届きました。久しぶりに多くの方々の前に登場する、ということで大事をとってという意味もあり、ウインバリアシオンはメンコをつけてお披露目会に挑みました。
このメンコ、バリさんがレースでつけていたものにそっくりでしょ!?特にジャパンCでつけていたものとほぼ同じに見えると思います。でも、これはレースにつけていたものとは、ちょっと違うんです。実はこのメンコは松永厩舎でバリさんの調教パートナーをつとめていた中山助手が特注でこのときのためにプレゼントしたものなんですよ!久々に人前に立つバリへのエールの証だったのです。いい話ですよねぇ。かつてバリさんを管理していた厩舎側の方々といまバリさんを繋養しているスプリングファームの佐々木さんは結構連携して情報交換をしています。
思いは「少しでもバリのためになるように」。ただ、その一心で力を合わせているんです。まだ、この先いくつもの関門が待ち構えていますが、そんな連携やいろんな人々の応援があれば、バリさんはこれからも愛され続けられるいい人生を送れるのではないかな、と察しています。
さて。今週はセントウルSが行われます。
さきほど、ハクサンムーンの様子を見てきました。「7月末に帰ってきました。もう6歳ですが年齢を感じさせないほど元気です(笑)」と担当の桜井助手。追い切りはいつものように坂路で馬場閉場前のかなり馬場の悪い時間帯に行われました。それで全体が53.7、上がりは24.3-12.1のラップを刻むのですから優秀ですよね。追い切り後も少年のような目つきで変わらず元気そうでした。
おそらく、レース当日はいつものように担当の桜井助手はたいへんでしょうが…。愛馬の状態が良ければそれもやむなし、ということでしょう。
今週、角居厩舎は土曜日に2頭新馬をデビューさせますね。
まず阪神5レース(芝1600m)はハリケーンバローズ、ミルコ・デムーロ騎手が騎乗します。
「ここまで予定どおり、順調にきています。トレーニングセール出身で馬の完成度は高く、気性は前向きで新馬向き。真面目すぎるので引っかかるかな?と思いましたが、抑えもちゃんとききます。芝の適性についてはやってみないとわかりませんが、距離はあいそうですね」(吉岡助手)
続く阪神6レース(芝1400m・牝馬限定)はエルビッシュが出走。川田騎手を背に登場します。
「調教を重ねるごとにカイバ食いがよくなっています。マイルぐらいまでの芝で走りそうなフットワーク。バネがきいています。最終追い切りは本馬場でしたが、スピードが乗っていいかんじでした。性格も前向き。ビュンと切れそうなかんじです」(吉岡助手)
今週から中山・阪神開催。秋競馬がやってきました!