例年以上に難解で波乱必至の1戦
わずかに春の実績で上回るのは、オークス4着、フラワーC2着のある関西馬
アースライズ(父マンハッタンカフェ)だが、現実には【1-1-0-5】の1勝馬であり、最近5年に限ると、1勝馬は【0-0-2-30】。連対馬がいない記録があるから、信頼度はあまり高くない。距離2000mで連対した記録があるのも、18頭のうちたった4頭だけ。例年以上に難解で波乱必至の1戦。
2着までに秋華賞の優先出走権が与えられるが、最近10年では、昨2014年のショウナンパンドラがこのレース2着から本番を勝ったが、紫苑S組が秋華賞で3着以内に好走したのは、この1頭だけであり、実質は1000万-1600万クラスのレベルであることが多い。
中山2000mに勝ち星があり、夏の新潟で2200mを快勝してきた上がり馬
ゴールデンハープ(父ステイゴールド)を狙いたい。
前回の2200m2分12秒9は平凡に映るが、2週後に1600万特別を勝った5歳牝馬セキショウ(2013年の紫苑Sの勝ち馬)のタイムが、ゴールデンハープの勝ったレースとほとんど同様のペースで流れ、そっくり同じ2分12秒9だった。上がり3ハロン34秒6は、セキショウの35秒1を、3歳ゴールデンハープのそれが「0秒5」も上回っているから、新潟内回りの2200mで、ゴールデンハープの方が速い脚が長つづきしたことを示している。
また、2000mの持ちタイムはこのゴールデンハープがNO.1の1分59秒5。それも福島のゴチャついた16頭立てで、中団の同馬は3コーナー過ぎ、直線の入り口で2回も寄られて詰まる不利があっての1分59秒5だから、実際にはもう少し速い時計で乗り切っていた可能性がある。
成長力には定評のあるステイゴールド産駒で、母方は名種牡馬リファールや、シーキングザパール(産駒シーキングザダイヤ)が近親に並ぶ一族。この夏を境に大きく成長する可能性を秘めている。陣営は、早めにC.ルメール騎手を確保してここを狙っていた。
相手を選ぶのも難しいが、成長力のありそうな
エバーシャルマン(父ハーツクライ)、春の2連勝が印象的だった
スマイルミーティア(父チチカステナンゴ。フルーキーの下)はぜひ、相手に入れておきたい。