スポーツニッポン「万哲の乱」でおなじみの小田哲也記者が、有馬記念スペシャル企画として、netkeibaに特別寄稿。
今年も天皇賞(春)・宝塚記念・エリザベス女王杯など、大波乱のGIを孤高の◎で当たり前のように仕留め、読者を驚かせ、また大いに喜ばせた。
今回はその“万哲”が、会心の予想を例にして、穴馬抜擢のプロセスと、「有馬記念を当てるためのヒント」を伝授する。大原則は「最大パフォーマンスを重視すること」
ディープインパクト級なら、黙って◎を打つことも過去にありますが、現代競馬は基本的には能力差は紙一重。舞台設定、体調、枠順、あるいは馬場状態等で微妙に結果は変わってくるのは、今秋GIの結果も如実に物語っています。
僕が穴馬を探し出す上での大原則は「その馬の最大パフォーマンスを重視すること」。極論すれば、負けたレースはあまり関係ありません。野球でいえば、本塁打か? 三振? のタイプでOK。着順タイプで言えば、2着や3着より1着が多い「1着型」が3連単全盛の昨今では馬券作戦も組み立てやすい。かつて追い続けたダイワメジャーも通算成績【9 4 5 10】でこのタイプ。あっさり負けることもある半面、人気が過熱沸騰しない分、配当的にもおいしかった。思えば、2006年の天皇賞・秋は毎日王冠を勝った直後なのに4番人気。3連単6万円台になりました。
▲万哲プロセスの典型、06年天皇賞秋。2着には7番人気のスウィフトカレントが入り、高配当に。(撮影:下野雄規)
「S評価」の高価値レースを見抜くには、
横の比較よりも隔年の「縦」の比較が大事です。今年6月の宝塚記念では幸運にも◎ラブリーデイで52万馬券を射止めることができました。◎を打ったポイントは