シュヴァルグラン 軽ハンデにこしたことはないがある問題も…/トレセン発秘話
◆今週は、斤量とジョッキーとの兼ね合いが非常に重要になってくるのではないか
夏場と違い、体を絞りにくいこの時期、ジョッキーは減量との闘いを普段以上に強いられる。ハンデ戦で軽い斤量になった馬などは、騎乗できずに乗り替わりという事態になることも。
GIII愛知杯(16日=中京芝2000メートル)を予定しているマキシマムドパリは当初、武豊で参戦予定だった。が、ハンデ(12日午後3時に発表)が51キロになる可能性もある。武豊は2013年CBC賞のザラストロを最後に51キロでは騎乗しておらず、当日は京都での騎乗が決定。マキシマムドパリには違う騎手を探すことになったのだそうだ。
「ユタカが乗れないからといって誰でもいいというわけでもないからね。今はなかなか軽い斤量で乗れるジョッキーも少ないし、ちゃんとした騎手が見つかるかどうか」とは松元調教師。
現在、猛威を振るう外国人騎手も斤量がネックになることが多く、乗れる騎手は数が限られる。昨秋に来日していたボウマンは55キロ以上の馬にしか騎乗しなかったし、ルメールもこのところずっと54キロ以上の馬にしか乗っていない。
つまり、あまりにハンデが軽くなり過ぎると上位騎手が乗れなくなるというリスクが出てくるわけだ。愛知杯のほかにも、GII日経新春杯(17日=京都芝外2400メートル)とハンデ重賞が2鞍組まれている今週は、斤量とジョッキーとの兼ね合いが非常に重要になってくるのではないか。
「トモがしっかりしてその分、レースでもより動けるようになっている。今の状態なら重賞でも」と林助手が自信を見せるのは日経新春杯に出走するシュヴァルグラン。鞍上にはルメールを予定しているが、果たしてハンデがどう設定されるのか。軽いに越したことはないが、ルメールが減量に苦しむ、もしくは騎乗できないような斤量になるのは困りもの。ルメールの近年、騎乗最小重量である54キロでおさまるのが理想だが果たして!?
(栗東の坂路野郎・高岡功)
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