AJC杯と日経新春杯の大きな違いは年齢別成績
先週行われた日経新春杯と今週のAJC杯は、ハンデと別定の違いはあれどともに古馬のGIIで、距離も200mしか違わない。しかし両者にはひとつ大きな違いがある。それは、年齢別成績である。
2006〜2015年の結果で見ると、日経新春杯は勝率・複勝率とも4歳馬が最も高く、5歳、6歳、7歳……と歳をとるごとに下がっていく。今年の日経新春杯も4歳馬のワンツーだったので、「若い馬強し」の傾向は堅持されたことになる。
一方、AJC杯は年齢による差がほとんどないレースだ。過去10年の成績がこちら。
年齢 着度数 勝率 複勝率 単回収率 複回収率
4歳
[1-3-1-12] 5.9% 29.4% 18 65
5歳
[3-0-4-18] 12.0% 28.0% 37 56
6歳
[3-1-3-29] 8.3% 19.4% 73 83
7歳
[3-2-1-23] 10.3% 20.7% 85 98
8歳
[0-4-1-6] 0.0% 45.5% 0 151
7歳馬が3勝しているし、8歳馬が4回も2着して複勝率ではトップになっている。高齢馬は人気になりにくいので、複勝回収率は7、8歳馬が上位。日経新春杯であれほど強い4歳馬がこちらでは奮わず、17頭中9頭が3番人気以内であるにも関わらず、この程度の成績だ。
サトノラーゼンはさすがに大丈夫だろう……という気もするが、目分量でOKとしてしまうのではデータを見る意味がない。一方で今回4頭登録している8歳馬(9歳馬も1頭)にも目配りを欠かさないようにしたい。