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この時期の未来予想は当たる?(須田鷹雄)

  • 2016年01月26日(火) 18時00分


◆「3歳春GI好走馬の年末年始時点」というのは、どのようなところが相場なのだろうか?

 この時期、春の3歳GIへ向けて明け3歳馬のランキングを作るといった企画が雑誌やテレビ等でよく行われる。

 既に重賞を勝っている馬や、稀に強い勝ち方をした良血1勝馬などの名前が挙がるが、では実際に「3歳春GI好走馬の年末年始時点」というのは、どのようなところが相場なのだろうか?

 今回対象とするのは、2006〜2015年のJRA3歳春GIで1〜3着した馬たち。5レース(NHKマイルCも含んでいる)×3頭×10年=のべ150頭だが、複数回好走している馬もいるので、実質は126頭だ。

 それらの馬が1月に出走していたケースは61頭・66走で、クラス別成績は

・新馬 [7-1-0-0]

・未勝利 [7-2-0-1]

・500万下[6-0-3-3]

・OPEN特別[11-2-0-3]

・GIII [8-4-3-5]

 66走のうち18走は新馬・未勝利、12走は500万条件で、ここまでで約半分。しかも負けている馬もいる。

 前年12月に出走していたケースは93頭・123走で、

・新馬 [5-4-0-0]

・未勝利 [9-4-2-2]

・500万下 [11-1-3-6]

・OPEN特別[5-6-0-2]

・GIII [8-3-3-6]

・GI [13-9-5-16]

 こちらはGIがあるのでオープン比率が高くなるが、それでも重賞に出ていた馬とそれ以外とはほぼ半々だ。

 こうして見ると、重賞ゾーンを探すだけでは、この時期に「後のGI好走馬」を掴むうえでは十分でないということが分かる。逆にこれは、いま浮上していない馬を指名している人たちにとっては、希望を感じられるものでもあろう。

須田鷹雄+取材班が赤本紹介馬の近況や有力馬の最新情報、取材こぼれ話などを披露します!

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