◆ダートの期待値も優れているスクリーンヒーロー
昨年の年度代表馬モーリス、有馬記念勝ち馬ゴールドアクターの父はともにスクリーンヒーロー。今後は、種付け頭数も増え、繁殖の質も上がり、今後は出走頭数も勝ち星も増えることが予想されます。
スクリーンヒーローは馬券の面でも今後も目が離せない種牡馬となるでしょう。昨年は芝のGIレースで一躍脚光を浴びましたが、同種牡馬の産駒は、ダートの期待値も優れていることも特筆すべき傾向です。2014年は22勝、そのうちダートでは12勝。2015年は24勝、ダートでは11勝で芝、ダートの勝ち星比率もほぼ同じ。
2014年、2015年と2年連続でダートの単勝回収率はプラス。通算単勝回収率も227%。複勝回収率147%。5人気以内の人気馬限定でも137%、92%と驚異的な成績を収めています。
スクリーンヒーローは現役時代も未勝利戦、500万条件はダートで勝利。オープン特別でも2着。絶対的な体力の高さと優れた馬力を示していました。
なお、スクリーンヒーローは現役時代ダートで勝ち星を上げていたデビュー当初はジャパンカップ時の管理厩舎、鹿戸厩舎とは違う厩舎で調教されていました。
モーリスも条件馬の時に堀厩舎に転厩後マイルG1馬になったように、育て方によって引き出される個性が大きく変わる面もありそうです。
気楽な外野の立場からは、モーリスもダートを意識した育成、調教を行えばフェブラリーSを勝てるのではないか? とも思うのですが、この妄想は将来誕生するであろう、産駒の馬券で試してみましょう。母系にダートでも活躍馬を出したモガミを持っていますし、ダートで走る馬も結構出るのではないかと予想しているのですが。
今週の根岸Sにはスクリーンヒーロー産駒のプロトコルが特別登録をしています。
ただ、根岸Sの場合、血統的に強調したいのはスクリーンヒーローよりも母父ヌレイエフ系。ゴールスキー、シルクフォーチュンと過去4年で2勝を上げている相性抜群の母父。
なお、今回のコラムは、母父ヌレイエフの馬を探していたらプロトコルにあたり、父スクリーンヒーローのネタが出た次第です。