回収率も整っている前走GI組
過去10年について、京都記念の前走クラス別成績(国内でのレース)を調べると、以下のようになる。
前走クラス 着度数 勝率 複勝率 単回収率 複回収率
1600万下
[0-0-0-8] 0.0% 0.0% 0 0
OPEN特別
[0-1-0-10] 0.0% 9.1% 0 18
GIII
[3-3-1-19] 11.5% 26.9% 80 76
GII
[0-2-3-32] 0.0% 13.5% 0 62
GI
[4-4-6-20] 11.8% 41.2% 138 100
こうしてみると前走GI組はさすがの強さというところだし人気薄で好走する馬もいて回収率も整っている。ただ、前走GI組といっても実際のところは好走馬のほとんどが有馬記念組で、着度数は[4-2-3-7]、回収率は単294%・複143%だ。単回収率は一昨年デスペラードが6番人気で勝ったことが寄与している。
この有馬記念組は、デスペラードのような穴馬もいればドリームジャーニー、ブエナビスタのように有馬記念好走から来た馬もいるように、タイプはばらばら。しかし、レース当日にこの条件を満たすならぜひ買いたいというものがひとつある。それは馬体重だ。
有馬記念から京都記念に来た[4-2-3-7]のうち、10キロ以上馬体重が増えていた馬は[3-1-2-1]とほとんど崩れていないのである。唯一の4着以下は07年のスウィフトカレントだが、同年はもう1頭いた該当馬のポップロックが2着を確保している。
2ケタの馬体重増でくると「ここはあくまで叩き台なのでは」と思われがちだが、格上タイプはそれでも強いということだ。ちなみに、先述したデスペラードも+14キロだったので、このタイプから穴が出ることも期待できる。