クラシック馬は三冠以降に1800m以下を使う機会がないまま終わることも多い
かなりの好メンバーで盛り上がりそうな今年の中山記念。二冠馬ドゥラメンテは長期休養明けであることと、状態面がどうかということで心配されているが、距離短縮での1800mというのもひとつの鍵だと思う。
牡馬クラシックはいちばん短いレースでも皐月賞の2000m。よってクラシック馬は、三冠以降に1800m以下のレースを使う機会がないまま終わることも多い。
平成以降の牡馬クラシック勝ち馬(牝馬のウオッカはのぞく)が起点となるクラシック勝ち以降、2000m未満のレースを使ったケースはのべ56例。そのうち、安田記念やマイルCSなどGIを除くと34例しかない。
その成績は[5-6-5-18]で勝率14.7%・複勝率47.1%。回収率は単68.5%・複96.5%と単がやや物足りない。
クラシック馬といってもその後、手詰まりになった馬が指標を下げているのではないか、と考える方もいるだろう。しかし、該当レースで1番人気に推されていたケースに限定しても[2-4-1-4]で、回収率は単29%・複83%。2番人気でも[0-1-0-3]。思ったほど勝ちきれていない。
実は私個人としては、ドゥラメンテの仕上がり面は気にしていない。というか、香港マイルのモーリスにしても京都記念のサトノクラウンにしても、堀厩舎は調教でよく見せずに、しかし実は仕上がっているというケースも多い。ただ、ここまで述べてきたように、短めのところを使うクラシック馬というのは、意外と勝ちきれないもの。とりあえず自分のシルシでは、ドゥラメンテの1着付けは無い形にしてみようと思っている。