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競馬場で馬を、レースを見てほしい

  • 2004年08月18日(水) 20時05分
 はくぼ競馬に続いて札幌での3連単馬券の先行発売と、とにかく手を尽くして活気を取り戻すべく策が講じられています。

 これがどう受け止められていくか、今後の競馬の在り方に大きな影響を及ぼすことになっていくでしょう。

 人気のバロメーターになっている売り上げと参加人数。このうち入場人員の減少にはそれなりの理由は見い出せます。PAT会員の増加に力を入れることでその数は増大していきました。競馬場内、ウインズ、電話投票と馬券購入方法をくらべると、今では電話投票の割合がどんどん増えていく傾向です。どこにいても手軽に買えるという便利さが好評になるのはわかります。ですが、これでは競馬場に行く人は少なくなっていきます。

 競馬場に毎週行ってレース結果を伝える立場からすれば、パドックや返し馬の実馬を見ることなく、しかも、レースの興奮を生で感じる人が少なくなるのは、いくら放送を利用してくれているとは言え、共有するものが少なくなり、好ましい現象とは思えません。

 何回かに一回は競馬場で馬を、レースを見てほしいと願います。

 こういう現象は、レースの売り上げにも影響を与えていくのではないかとも考えます。

 馬券の購買意欲はどこから来ているかと考えるとき、ひとつは、的中すると懐に資金が入るから、もうひとつは、買いたい馬、買いたいレースが目の前にあるからでしょう。これは競馬場なりウインズに行っていないことには無理といえます。ものめずらしいという点で3連単の出足は良かったようですが、その分他の馬券の売り上げは減っていくでしょう。手持の使っていい全額は、健全なファンなら最初から決まっています。はくぼの最終レースの売り上げがいいのは、そこまでのレースである程度の余裕ができた人が参加できる時間的余裕があるからと、はっきりしている筈です。

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ラジオたんぱアナウンサー時代は、日本ダービーの実況を16年間担当。また、プロ野球実況中継などスポーツアナとして従事。熱狂的な阪神タイガースファンとしても知られる。

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