トレセン内での“本当の評価” マカヒキ1強/トレセン発秘話
◆某厩舎の助手「運動している時に見た時はなんかもうオーラみたいなものを出しているように感じた」
前評判通りに「3強」の上位独占=「3強決着」にはなかなかならないのは先週の桜花賞を見ての通り。「3強対決」は簡単なようで意外に難しい(特に馬券の買い方が…)。
牡馬クラシックの「3強対決」といえば、ウイニングチケット、ビワハヤヒデ、ナリタタイシンが3冠全てで1〜3番人気を分け合った1993年が有名だが、この時も3頭がそのまま上位1〜3着に収まったのは、3冠では日本ダービーだけだった。
先週に続き3強決戦に沸く皐月賞だが、果たしてどの馬が一番強く、どの馬が崩れる危険があるのか? トレセンで働くプロの“第三者たち”に話を聞いてみた。
最も関係者の評判が良かったのはマカヒキ。この馬に関しては不安点を挙げる者がほとんどいなかった。なかでも昨夏の函館に入厩したころから馬を見ていた某厩舎の助手はこう話す。
「2歳のあのころは運動場でやたら立ち上がって周りの迷惑になったほど。ただ、あれだけギャンギャン立ち上がれるのは、それだけトモがしっかりしているってことでもあるんだよ。もともと素材的にはすごかった馬が先週、運動している時に見た時はなんかもうオーラみたいなものを出しているように感じた」
ちなみにこの某厩舎の助手によると、対照的にサトノダイヤモンドは「特殊ゼッケンを見て初めて“ああ、サトノダイヤモンドか”って分かったくらい。正直、あまり目立たない馬だよね」。
これに関しては、トレセンで馬場監視役をしている元助手も同じようなことを言っていたのがなかなか興味深く、「馬体を見る限りは、サトノダイヤモンドはパッとしない。間近で見た雰囲気でいえば、断然マカヒキ」と言い切る。
さらには皐月賞、ダービーを含め数々のビッグタイトルを手にしてきた某有名厩務員が推奨したのも、やはりマカヒキだった。
「3強でも、あの馬が一歩抜けているくらいに思っているよ。リオンディーズは気性的にポカがありそうだし、サトノダイヤモンドはフルゲート18頭、相手強化の中で今までと同じような競馬ができるか微妙じゃないの」
図式は「3強」でも、坂路野郎独自調べによるトレセンのプロの目はマカヒキ一歩リード? 結論は3頭の最終追い切りを待ちたいが、今のところ坂路野郎の心もマカヒキに傾いている。
(栗東の坂路野郎・高岡功)