人気サイドの馬はどんな条件で好走しているか?
天皇賞春はこの10年の間にビートブラックなど人気薄激走馬が多く出たために、どんな条件で切っても一見回収率が高い=期待値が高く見えてしまうことになっている。
ただ、人気薄馬が頻繁に馬券に絡むわけではないし、過去の激走例も再現性が高いかどうかは微妙なところだ。そこでここでは逆に、「人気サイドの馬はどんな条件で好走しているか」ということを考えてみたい。
過去10年、単勝10倍未満に推された馬を対象にした場合、主要3ステップ競走はどれが一番アテになるだろうか?
前走 着度数 勝率 複勝率 単回収率 複回収率
阪神大賞典
[3-0-1-9] 23.1% 30.8% 88 65
日経賞
[1-3-1-7] 8.3% 41.7% 51 120
産経大阪杯
[1-2-2-3] 12.5% 62.5% 56 153
ご覧のように、本番との距離差が一番小さい阪神大賞典は、3頭が勝ちきっている一方で取りこぼしが非常に多い。日経賞と大阪杯では距離差があるはずの大阪杯のほうが参考になりやすく、3連複の軸でいいならここから、ということになる。
今回阪神大賞典組からはシュヴァルグラン、日経賞からはゴールドアクターとサウンズオブアース、大阪杯からはキタサンブラックが単勝10倍未満になりそうな情勢。どの馬が良い、ということではなく、馬券上の取り扱い方でこの傾向を参考にする手はあるだろう。例えばシュヴァルグランを軸にするなら1着決め打ち、キタサンブラックなら賭式を3連複にするといった具合だ。