スマートフォン版へ

今こそ競馬の基準を見据え直す

  • 2004年09月08日(水) 13時05分
 待ちに待ったと言うべきかどうか、いよいよ3連単が全国的にスタートします。様々な種類の馬券の中でも最もギャンブル色の強いもので、それだけに魅力はあります。

 試行発売された札幌では、一応の成果はありました。と言っても、これは主催者側の見方で、本当のところはある期間を経過しないと結論は出せないでしょう。実際、どの程度の割合で的中させられるかは、全く想像がつきませんから。

 とにかく、競馬との付き合い方が健全になったからこそ、このような馬券が登場したとも考えられ、上手に対応していきたいものです。新しいやり方、これを編み出すことが先決で、巧くやっていったら面白いことになるかもしれません。

 より精度の高い検討、或いはそれが無理なら、より運の強さが成果につながることになるにせよ、どのようなケースが3連単にふさわしいか、色々な研究成果が述べられることになるでしょう。

 それにつけても、今ほど競馬の馬券色が強くなったことはありません。しっかり自分のスタンスを決めておかないと、どんどん迷路に入り込んでいってしまいます。

 馬券の種類が沢山あるのは、ファンの立場からすれば楽しいのは確かです。ですが、ここで競馬の基準をしっかり見据え直さなければならないでしょう。

 レースは何が1着で入るかを中心に見ていくものですから、どう買うかの前に、何が勝つかに視点を置くべきでしょう。その検討の手順を習慣化することで、どう買うかの先が見えてくるはずです。どの種類の馬券にするかは、この時点での判断になります。

 誰しもが目指す馬券の達人への道ですが、それが茨の道であることは分かりきっています。どれだけ競馬に使っていいかをつかんでいる人が長い競馬ファンだということを、今再確認するときでしょう。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

ラジオたんぱアナウンサー時代は、日本ダービーの実況を16年間担当。また、プロ野球実況中継などスポーツアナとして従事。熱狂的な阪神タイガースファンとしても知られる。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング