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桜花賞馬不在のオークス

  • 2016年05月17日(火) 12時00分


84年以降、桜花賞馬が不在のオークスは3回しかない

 今年のオークスは、桜花賞馬ジュエラーの故障で桜花賞馬不在となった。桜花賞馬が出ないオークスというのは意外に少ないもので、グレード制が導入された84年以降で言うと02年、05年、07年の3回しかない。本当にそこまで少ないか!? と思わず確認してしまったが、本当に今年で4回目のようだ。

 02年はアローキャリーが不在。勝ったスマイルトゥモローは桜花賞6着、2着チャペルコンサートは同7着、3着ユウキャラットは桜花賞不出走で忘れな草賞1着だった。

 05年はラインクラフトがNHKマイルCに回って不在。勝ったシーザリオは桜花賞2着、2着エアメサイアは同4着、3着ディアデラノビアは桜花賞不出走でフローラS1着だった。

 07年はダイワスカーレットが不在。ついでに言うと、桜花賞1番人気だったウオッカもダービーに回って不在だったので、今年と状況が似ているかもしれない。勝ったローブデコルテは桜花賞4着、2着ベッラレイアは桜花賞不出走でフローラS1着、3着ラブカーナも桜花賞不出走でスイートピーS2着だった。

 たった3回の結果だがこれをどう見るか。桜花賞組と別路線組は頭数だと5:4でほぼ互角。桜花賞組には02年の大敗組復活があり、別路線組にはラブカーナのような例外的存在がいる。どちらを取るにしても「今年ならこの馬」とは言いづらい。

 それでも、優勝馬は桜花賞組から出ると考えたい。02年を考えても候補はシンハライト、アットザシーサイド、アドマイヤリード、レッドアヴァンセの4択。そこから正解をつかんで1着固定にすれば、末広がりの3連単で高配当をつかむこともできる。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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