ダービーの穴馬選びで意識したいこと
今年の皐月賞は、8番人気・単勝30.9倍のディーマジェスティが優勝した。
グレード制が導入された84年以降で、単勝15倍以上の馬が皐月賞を制覇したケースは今年を除くと6回。ヤエノムテキ、サニーブライアン、ノーリーズン、ダイワメジャー、ヴィクトリー、キャプテントゥーレの6頭だ。
御存知の通り、このうちダービーでも馬券に絡んだのはサニーブライアンだけ。ダービーも制覇したが、皐月賞2着馬シルクライトニングは競走除外、同3着馬フジヤマビザンは16着でダービーの馬券には絡めなかった。
ヤエノムテキの年は皐月賞3着のサクラチヨノオーがダービーに優勝し、皐月賞1、2着馬は馬券に絡まず。ノーリーズンの年も同様(皐月賞3着のタニノギムレットが優勝)。ダイワメジャーの年は皐月賞上位馬全滅。ヴィクトリーの年も全滅。キャプテントゥーレの年も全滅だった(キャプテントゥーレはダービー不出走)。
皐月賞が荒れる年は展開が作用していることが多く、その結果、ダービーが皐月賞と似た展開になる確率が低い→皐月賞とダービーの好走馬が共通になりづらい、という可能性はないだろうか。
特にディーマジェスティが4着以下になるシナリオでは、別路線組や皐月賞大敗組が台頭してくる可能性がある。ダービーの穴馬選びは、その線を意識して考えたい。