時計は楽に短縮可能
金曜日の雨の影響は芝にはほとんど関係しないが、ダートは水分が残り時計の速いコンディションか。
4歳の上がり馬
エイシンバッケン(父ヨハネスブルグ)に期待する。3歳夏までは芝に出走して【1-0-1-5】という平凡な1勝馬だったが、3歳秋にダートに方向転換してから【3-1-1-1】。あっという間に500万下、1000万下、1600万条件を突破し、この半年間でオープンに出世してきた。
ダート1400mは【2-0-0-0】。1分23秒4の1000万勝ちと、前回の1600万条件を1分23秒3(上がり35秒9)で、いきなりオープンで好走している
アンズチャン、
ニットウスバル、
キタサンミカヅキなどと互角に戦えるかだが、前回の東京ダート1400mの鎌倉Sは、初コースながら中団の外から進出。最後の1ハロンを楽々と12秒4でまとめ、4馬身差の楽勝だった。適性あふれるダートに移って急上昇中の4歳馬の勢いに乗りたい。時計は楽に短縮可能だろう。
父ヨハネスブルグは、同じヘネシー(その父ストームキャット)産駒として人気急上昇中の輸入種牡馬へニーヒューズほど広がりを示さず、ネロ、ホウライアキコ、タガノブルグあたりが代表産駒。成功とは評価されないまま帰国してしまったが、当初の2歳戦の早いうちだけが勝負、というほど早熟でもなく、代を経るごとに成長力を示しているストームキャット系らしく、ヨハネスブルグ産駒の中にも侮りがたい成長力を示す馬はいる。その代表格が、このエイシンバッケンや、ネロ…など。
エイシンバッケンの母方に配されてきた種牡馬は、順にシンボリクリスエス、サンデーサイレンス、トウショウボーイ、近年よみがえりつつあるボールドルーラー系のジャシント(直仔)。巧みにスピード能力と、高いダート適性が連続して成功のベースになっているように思える。
相手が一気に強化するので、2戦目の石川騎手。挑戦者らしくあまり置かれないように展開したい。相手は前出の3頭のほかでは、先行できる
プロトコルと、時計勝負のダート向き
ヒラボクプリンス、
レッドファルクスを押えたい。