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3歳馬、勢力図の変化

  • 2004年09月22日(水) 16時50分
 あとひと月たつと秋華賞、菊花賞を迎えます。3歳馬の秋、その勢力図にどんな変化があるのか。

 天皇賞に向かうものもある牡馬の方は、菊花賞の顔ぶれがどうなるのか気になります。変則2冠馬キングカメハメハの強さはちょっと抜けていて、これとダイワメジャーが天皇賞に向かうことになっています。この路線は、ジャパンC、有馬記念という秋のチャンピオンロード。3歳馬優勢の流れに乗って、一気に年度代表馬が見えてくるかもしれません。

 一方の菊花賞組は、年度決戦の場をどこにおくのか、とにかく躍進の機会を伺うことになります。

 セントライト記念で道営コスモバルクが圧勝し、とり合えず菊花賞の役者が1頭出てきました。折り合いという課題をどう克服するかの1点にしぼって、五十嵐冬樹騎手の果敢なプレイに注目というところでしょう。セントライト記念の2着にホオキパウェーブが入ったことで、春の力関係がそのまま持ち越されている牡馬陣に対し、秋華賞戦線の牝馬は、ローズSの結果から、春とは様子が異なってきました。

 オークス1、2着馬のダイワエルシエーロとスイープトウショウが7着、3着と敗れたことで、こちらは面白くなりました。あのスイープトウショウが後続に交わされるシーンは春にはありませんでしたが、それだけ、レクレドールの素質開花を認めなければならないでしょう。こちらはステイゴールドの全妹、かなり仕上がっていた馬体をどう維持するかで、勝つほどに人気の上がる要素を持っているので注目です。

 リンカーンの全妹グローリアスデイズがローズS・2着に入り、この秋、改めて期待できるところまできました。この2頭に対し、春の実績組はあくまでも目標を秋華賞においているので、本番での巻き返しがあるかというところで、少し先は見えてきました。

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ラジオたんぱアナウンサー時代は、日本ダービーの実況を16年間担当。また、プロ野球実況中継などスポーツアナとして従事。熱狂的な阪神タイガースファンとしても知られる。

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