回収率だけを見ると斤量減組が良いように見えるが…
古馬の芝1200m重賞でハンデ戦というと、今週のCBC賞のほかに北九州記念やシルクロードSがある。
2006年以降に行われたこれらのレースについて斤量増減別成績を取ると、
種別 着度数 勝率 複勝率 単回収率 複回収率
増減無し
[5-4-8-127] 3.5% 11.8% 30 70
今回増
[12-8-5-56] 14.8% 30.9% 66 73
今回減
[14-19-18-236] 4.9% 17.8% 97 91
のようになっている。回収率だけを見ると斤量減組が良いように見えるが、これは前走条件戦→当該重賞という使われ方をした馬が穴を出して押し上げた面があり、今回のように前走条件戦1着馬がいない状況では期待しづらい。
むしろ注目したいのは「今回増」組の勝率・複勝率の高さだ。ハンデを背負う=人気になる馬なので回収率は伸びにくいが、やはりハンデが能力差を埋めきれるものではないということが分かる。また、この組は単勝10倍未満の馬が[12-7-5-28]に対し10倍以上が[0-1-0-28]と取捨が容易。近走の内容が良くてハンデが増えている(昔の名前で背負っているわけではない)馬を取ればよいわけだ。
実はこの原稿はハンデ発表前に書いているのでどれが該当馬になるかは分からないのだが、実際にはハンデの増減だけでなく「近走に良績のある上位人気馬」という観点で軸馬を選んでいけばよいと思う。
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