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▲8cm差の激戦を制し、川田将雅騎手が第83回ダービー優勝ジョッキーに
検量室で「ダービージョッキー、おめでとう」と
シュヴァルグランで挑んだ宝塚記念は、5番人気の支持を受けたが9着に終わった。メンバー構成からスローペースが予想されたので、スタートを決めて先行しようと考えていた。実際、うまくスタートを決めることができ、道中はある程度狙った位置を取れたのだが、最後の直線で下がってきた馬をうまく捌くことができなかった。加えて、きれいなフットワークで走る馬だけに、走りにくそうにしていた場面もあり、ベストはやはり良馬場だったようだ。ただ、馬はここにきて本当によくなっていた。このまま上昇曲線を描ければ、秋にはもっと際どい勝負ができると信じている。
早いもので、これにて春のGIシーズンが終了。高松宮記念を勝つことができたのは、病み上がりだった自分にとってすごく自信になったが、当然、期待に応えられなかったレースも多く、反省点を挙げれば切りがない。
実際、このコラム宛にも厳しい言葉や質問が届いていて、興味深く読ませてもらっている。騎乗に対する全うな批判は受け止めるべきだと思っているので、近々それについてもこの場で答えていくつもりだ。もちろん、言い訳をするつもりはない。ただ、ジョッキーが何を考え、なぜそうなったのかを知ることで、もっと競馬を深く知って、より楽しんでもらえるはず…という思いが自分にはある。とはいえ、それで批判を込めた質問ばかりになっても困るんだけど(笑)。
さて今回は、少々時間が経ってしまったが、ダービーの回顧を。この春は、思い通りに乗れたかどうかは別として、常に一発を狙って騎乗した自負はある。12番人気という低評価だったレインボーラインもそうだ。