▲毎年足を運んでいるセレクトセール。今年はどんなことを見てきて、何を感じてきたのか?
“調教師”も見据えつつ、“ジョッキー”の今だからできることを
以前からよく「将来、調教師になる予定はありますか?」という質問が届く。今はまだ、目指すかどうかもなれるかどうかもわからないが、もともと自分は調教自体が好きだ。だから、セカンドキャリアを考えたとき、選択肢のひとつとして常に頭のなかにあるのは事実。将来、調教師の道を選んだときに困らないように、今から自分なりの下準備もしている。
先日開催されたセレクトセールに足を運ぶこともそのひとつ。そもそも、普段なかなかゆっくりお会いすることのできない馬主さんにご挨拶できる貴重な場であり、自分もずいぶん前から参加はしていたが、以前は顔見せがてらにセールの雰囲気を味わう程度で、仔馬をじっくり見る機会はあまりなかった。
それが変わってきたのが数年前。毎年来られている北橋先生と瀬戸口先生にくっついて歩き、当歳馬や1歳馬の見方を一から教えてもらうようになった。その見方が徐々にわかるようになるにつれ、“馬を見る”ことが俄然面白くなり、今では朝7時には会場に入り、セリ前の馬見の段階から先生たちに同行させてもらっている。
今年のセレクトセールは、新しい馬主さんの参入も多く、大盛況のうちに終わった。ジャスタウェイの当歳馬も上場されていて、ジャスタウェイはトモの運びがどこか頼りなかった馬だったが、産駒は父よりもしっかりした歩き方をする仔が多かったように思う。